令和とヴィンテージカーとほんの少しの想像と

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2019年5月3日配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

 

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?田巻の連休は、息子の授業参観、PTA総会に始まり、通常のニュース勤務をして、29日から昨日5月2日まで鹿児島に帰省しました。

 

平成から令和へ。時代の大きな動きを見つめ、天皇陛下の退位、即位を親族でお祝いできたのは、いい思い出になりました。今週は令和最初のメルマガですが、大型連休の真っ只中ですので、この節目の出来事を気軽にお聞きいただければ幸いです。

 

 

鹿児島に帰省し、どうしてもお目にかかりたい方がいました。と言っても、つい1か月前に仕事で帰省した際、田巻はお会いしたばかりですが、正確には、息子に会っていただきたかったのです。

 

 

鹿児島の財界で知らない人はいない株式会社ハニ代表取締役 羽仁正次郎氏です。外車販売にタクシーや自動車教習所など、幅広い車関連の事業の指揮を執っていらっしゃいます。という紹介よりも、世界的なヴィンテージ・クラッシックカーのコレクターとして有名な、と言った方がいいでしょうか。

 

日本の政界、経済界、芸能界までその人脈は幅広く、実際にお会い出来ない方のお話を伺うのも楽しみの一つです。新潟つながりで、社長室には田中角栄氏との写真も飾ってありました。

 

 

鹿児島放送時代から仕事を通してかわいがっていただきましたが、退職後、鹿児島を離れてからの方がより気にかけてくださることに感謝の言葉しかありません。

 

 

息子が小学2年生の頃、ハニコレクションの大きな展示会があり、息子は今まで見たこともない車に魅せられました。それからは、フェラーリやランボルギーニなどのスポーツカーへの興味もわき、今ではすっかり車マニアです。

 

中3になった息子の今回の目的は・・・とにかく、本物のヴィンテージカーを他にもいろいろ見たい!

 

ところが、全部見るなんて不可能なんです。なぜなら、羽仁社長が所有している車の数・・・なんと!約600台(笑)これまで買い集めた車は1台も売っていないそうです。ロックフェラーが持っていたデューセンバーグ、ティファニー氏のブガッティなど、愛着のある車約600台を全て完璧に動くようにしているこだわりです。

今回、令和の幕開け当日、特別な車の数々を見せていただきました。約50台くらいでしょうか。

 

実は羽仁社長は御年80歳。現在もかくしゃくとして、運転手つき社長車もなく、どこに行くにも自ら運転されます。助手席に乗っていても、そのハンドルさばきや判断力に全く衰えを感じさせません。高齢者の運転による事故で、免許返納などがよく特集されていますが、年齢だけで判断するのは、個人差があるだけに難しいと実感した瞬間でした。

 

 

小さな手帳に、8ポイントくらいの小さな文字でスケジュールがびっしり書かれ、老眼ではないと聞いた時の驚き・・・。田巻は完敗でした。

 

 

さて、そんな羽仁社長のもとを昨年訪れたのは、30年来の付き合いがある俳優の中井 貴一さん。メンズ・イーエックスという男性向けのファッション誌で対談し、その様子はネットでも公開されています。

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https://www.mens-ex.jp/column/kokishin/180801_8551.html

 

 

中井さんが28歳の時に社長にお願いして出会った車は12年愛用し、今も羽仁社長の車庫に保存してあるとか。中井さんはその中でこう話しています。

 

「自動車の大先輩を見習い、目指すは70歳でバリバリのスポーツカー!若い頃の憧れを、具現化できる人がどのくらいいるだろうか・・・。羽仁さんは、その稀有な人の一人であろう」

 

 

 

羽仁さんが息子に聞きます。「少年は、将来何がしたいんですか?」

 

 

「何になりたいのか」のではなく、「何がしたいのか」と聞くところが羽仁さんらしいと思いながら、田巻は息子の受け答えを聞いておりました。

 

彼は自分なりの考えを、人生の大大大先輩に話しました。その答えにうなずきながら、こんなアドバイスをされたのです。

 

「妄想や想像ばかりしてはいけない。妄想が膨らみ過ぎて押しつぶされて何もしていない人がたくさんいる。自分が学んだことを少しずつでも行動に移し、形にしていきなさい」

 

 

 

田巻はこんな言葉を思い出しました。

「泣こかい、飛ぼかい 泣こよか ひっとべ」

以前、鹿児島の言葉として、ご紹介したことがあります。障害や困難を前に「泣くよりも、思い切ってとべ!」と立ち止まるよりも恐れずに勇気を出して行動することの大切さを教えています。詳しくはこちらで。

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泣こよか ひっとべ!チェスト!きばれ!

目標や理想を具体的に実現することの大切さを、大実業家から直に教えていただいきました。

 

ちなみに、映画鑑賞も大好きな息子は、1986年公開の「ベスト・キッド2」をDVDで見て、そこに出てきたハニ交通と書かれたタクシーを見逃しませんでした。

そのことを羽仁さんにお話した際、とても喜んで裏話も教えてくださいました。沖縄が舞台のはずが、撮影の時にちょうど台風が来たため、ハワイでの撮影に変更。ところが、ハワイにもハリケーンが。結局、カリフォルニアにタクシーを輸送し、USJで撮影したのだとか。

 

 

令和という新しい時代の初日に、様々なエピソードをお聞きでき、田巻自身も背中を押していただいた最高の記念日となりました。

 

押しつぶされない程の、ほんの少しの想像を絶えず持ちながら、一歩一歩行動し、形にしていこうと思います。皆さんの令和の幕開けは、どんな1日だったでしょうか。

 

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