「中元」は、罪滅ぼしの日?

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お中元の時期がやってきます。田巻が大学で教えているビジネスマナーの授業は、秘書検定の受験対策も兼ねていますが、そのなかには、「贈答のしきたりとマナー」の項目があります。季節の贈答として、お中元やお歳暮の目的や贈る時期などを学びますが、検定のテキストには、なぜ、夏のこの時期に贈るものを「中元」というのかは書かれていません。

そこで、拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』には、簡単に説明を加えました。学生たちに教えるには都合がいいからです。皆さんは、「中元」の意味をご存じですか。

あらゆる辞典でその由来が説明されていますが、まとめてみます。

お中元の「中元」は、中国の道教に由来します。中元は、旧暦7月15日のことで、上元1月15日、下元10月15日とならぶ、三元信仰の一つです。それぞれが神様の誕生日で、かつて中国の人々は、それぞれの神様にお供え物をしてお祝いをしていました。「中元」は、善悪を判別し、人間の罪を許す神様の誕生日で、人間贖罪(しょくざい)の日とされていました。

犯した罪や過失を許してくれる神様であることから、「中元」は「罪滅ぼしの日」とされ、一日中火を焚いて盛大な祭が行われたようです。そして「中元」と同じ日、7月15日に、中国では「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏教の行事も行なわれていたため、いつしか「中元」と「盂蘭盆会」は一体化していきます。

もともと「盂蘭盆会」は日本においてお盆の行事として定着しており、「迎え火」「送り火」「盆踊り」といった風習とともに、「盆礼」という贈答する儀礼が行なわれていました。

その「盆礼」が、お供え物をする「中元」と結び付き、お盆の時期に贈り物のやり取りをする「お中元」として広く親しまれるようになったことが起源のようです。先祖供養に供える品が、お世話になった人に物を贈るお中元の風習に発展したのですね。それにして、元々は、罪滅ぼしの日だったなんて驚きです。

さて、お世話になっている方に贈るものは何がいいか、カタログや店頭で悩むのも毎年のことです。新潟に住んでいる田巻は、鹿児島はじめ県外の方に新潟の特産を知っていただくいい機会でもあります。反対に、故郷鹿児島から届く懐かしい味はありがたいものです。

便利になった現代では、今やお中元お歳暮は宅配で届けることの方が当り前になっています。昔の日本人は、お世話になった方のお宅や仕事場に出向き、手から手へ渡していたことを考えると、本来の姿を忘れずに、より心を込めて選び、贈りたいものです。以前、このメルマガでも「プレゼントの語源」について書きました。

興味のある方はこちらからどうぞ。

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そのなかにも書きましたが、仕事でもプライベートでも、その人のことを想い、時間をかけて準備したものを贈る気持ちにかわりありません。受け取る側になると、贈られた「物」に対して喜びを表現してしまいがちですが、贈る側は、どんなものを喜んでいただけるのか、何が好きで何が苦手なのかと相手のことを想い買い物をし、選ぶ時間を費やしています。その全てが相手への贈り物ですね。

新潟の特産、喜んでいただけるかな。鹿児島のさつまあげ、黒豚、白熊(かき氷)楽しみだなあ。誰かは贈ってくれるはず・・・

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』は、お陰様で重版しました。3月3日に電子書籍も発売になりました。本を持ち歩かなくてもいいので、とても便利というお声をいただき、ありがたいことです。ご自宅や会社に紙面で一冊、更にkindle版もいかがでしょうか

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