声は人なり　言葉は人格なり

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2019年5月31日配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

２つの大学で授業を持っていますが、雑談タイムに必ず、考え、書き出し、仲間同士で発表してもらうことがあります。

それは、「自分の好きな言葉」。座右の銘というと堅苦しくなるので、思い浮かばなければ、自分が好きな芸能人が言ったことや、漫画の台詞、好きな文章でもいいことにし、出来るだけ多くの言葉を並べてもらいます。

先日もビジネスマナー講座の学生たちに考えてもらいましたが、ノートに書きだす際に、多くの学生の手が止まっていました。

多かった感想です。

・好きな言葉がすぐに出てこなかった。

・日頃、もっと言葉に興味を持ちたいと思った。

・「ありがとう」の語源を知ることができた。マナー以外の大切なことをたくさん学べるので、この授業をとって良かった。（ありがとうby田巻）

（「ありがとう」の語源については、2017年12月のメルマガで取り上げています。）

【心に響いた言葉「〇〇〇〇〇」】

心に響いた言葉「〇〇〇〇〇」

そんな感想に対して紹介したのが、本日のタイトルで、拙著『「秘書力」で人生を変える！』でもご紹介しています。

テレビ朝日アナウンス部による本の中で出会い、心にとめてきました。少々長いのですが、引用してご紹介します。

「人に何か伝えようとするときの基本。それは、『簡潔』かつ『明瞭』であることだといわれていますが、それだけではなかなか人の心は動かせません。それでは、そこに何をプラスすればいいのでしょうか・・・・・。

『声は人なり、言葉は人格なり』

十人いれば十人の声と言葉があるはずですが、それをつくりだすのは、もちろん発声練習だけではありません。毎日の生活の中で、何を見て笑い、何を見て泣いているのか。何を学び、知り、考えているのか。そうしたすべてのことが自分の声と言葉をつくりだしているのです。

ひとつの情報を伝えるにしても、その表現方法や言葉の組み合わせは無数といえます。一言一句違わない話をする場合（同じ原稿を読む場合）にしても、声のトーンや感情の入れ方を変えるだけで、聞く人に与える印象はまったく違ってくるものです。

『人に何かを伝える』というのは、それだけで大変なことです。たかが会話と思う人もいるかもしれませんが、たった一回の会話で人生が変わることもあるのです。人との円滑なコミュニケーションやビジネスでの成功も毎日の会話を見直すことから生まれるのかもしれません」。（テレビ朝日アナウンス部著『アナウンサーの話し方教室』から引用）