彼と彼

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前回の「サバを読む」には、想像以上の反響をいただき、ありがとうございました。

 

田巻と息子、高1ポジティブ男子のやりとりに笑い、最後はほんわかしたなど、感想をお寄せいただきました。

No.140「サバを読む（ポジティブ男子ネタ」

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サバを読む（ポジティブ男子ネタ）

 

前回の続きのようになってしまいますが・・・

先日の日曜日が、10年間息子にサバを読み続けた田巻の誕生日でした。ちょうど、その日は父の日でもありました。

高校も学生寮も楽しく、何の連絡もしてこない息子のラインに、「きょうは父の日です」と入れると・・・

 

 

家族のグループラインにようやく反応がありました。

 

 

そこには、脊柱起立筋、いわゆる背中の筋肉の写真が。

 

「鍛えた体をプレゼントします」と添えられていました。

 

 

 

男子寮の部屋のぐっちゃぐちゃな布団の前で友達が撮影した写真です。思わず吹き出し、最近の写真は、筋肉も盛れるのかと尋ねると、今の自分の背中だというのです。

 

 

 

おまけに、私の誕生日ですと催促すると・・・完全に忘れているわけで。父の日と同じだったおかげで？息子の背中の筋肉を見ることができました。

 

 

息子が幼い頃からずっと、夫は仕事が忙しく、小学校の入学式や行事はもちろん、一緒に遊ぶにもなかなか時間がとれませんでした。

 

 

男親と息子の関係というのは、母にはわからないこともありますが、成長するにつれ、物理や数学や運動や・・・とにかく田巻の全くわからない分野で、彼と彼は盛り上がります。

 

 

 

思い起こすと、それは昔もよく見た風景です。息子のアルバムには、当時私が書いたコラムもどきの文章が写真と一緒に貼られています。

 

 

そのタイトルは「彼と彼」。息子が生後4か月頃の当時の文章です。

 

 

「彼らはいつも口を揃えてこう言う。『男同士だもんな～』。といっても、4か月足らずの息子がおしゃべりするはずもなく、夫が一方的に話しかけて2人だけの世界を作るのだ。息子が生まれて夫はすっかり変わった。『愛してる』『かっわいいなぁ～』『パパのこと好きか？』顔から火が出るような言葉を平気で口にする。

 

 

夫を知る人たちには想像もつかないはず。長時間におよぶ陣痛を一緒に乗り越え、自分が産んだ気になっている夫は、オムツ、ミルク、お風呂、抱っこをせっせと繰り返す満点パパだ。

 

夜中の授乳で起こすのはかわいそうだからと寝室を別した私の気配りは、川の字になって一緒に寝たいという言葉で無駄になった。写真やビデオを撮るのは私の役目で、夫と息子のツーショットばかりが増える始末。

 

いつの日か、彼らが対立する日があれば、私はきっとそれらを見せて仲をとりもつことだろう。

 

自分が母親になることよりも、夫を父親にしてあげたいと思っていた私にとって、彼と彼の様子を見ている時が一番幸せだ」

 

15年前の文章が、こうして日の目を見るとは思いませんでした。38歳で出産するまで、流産を繰り返し、自分が母になることよりも夫を父親にしたかったことを思い出しました。

 

 

皆さんは、どんな父の日だったでしょうか。父の日、自分の誕生日に息子に言ったのは・・・

 

「布団をきれいにしなさい！」

 

でした。ラインで。

 

今週は、執筆に追われ、単なる思い出話で失礼いたしました。

田巻　華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナー　「1ミリでも前へ！一歩踏み出す勇気とやる気をプレゼント！」をコンセプトに、生涯アナウンサー＆元秘書　田巻華月がおおくりしています。