「ごきげんよう」は〇〇〇の言葉

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナーの内容を1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2018年1月5日配信分のメルマガです。

年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか。新潟で独立してからの田巻は、毎年、年末年始はニュースを担当しております。特に今年度の年末年始は、大晦日から元日、２日と３連勤のスペシャルでした。ありがたいことです。信念と志を持って、人のためになるよう１つ１つの仕事を「志事」にします。

連日会っているスタッフとの挨拶で、「お疲れ様でした」が大晦日には「よいお年をお迎えください」「おはようございます」が「明けましておめでとうございます」と変わるだけで、随分気持ちに変化が起こるものです。学生はもとより新入社員研修でも挨拶の重要性に触れています。

ところで、本当の挨拶とは？挨拶という言葉を紐解いてみると、禅宗の言葉が語源とされています。

最近、田巻は仏教の話ばかりしておりますが「人間力」を磨く修行にお付き合いくださいね。

禅の問答を集めた公案集「碧巌録」（へきがんろく）の中に出てくる「一言一句　一機一境　一出一入　一挨一拶」

言葉を投げかけ相手の心境を推しはかり、その言動に緩急自在に対処しながら、心と心をぶつけ合うと言う言葉です。その最後の「一挨一拶」（いちあいいっさつ）が、日常でわたしたちが使っている〝挨拶″の語源だそうです。挨は「押し開く。近づく」、拶は「迫る」ということ。

本来は、師が弟子の心の深浅を推察し、弟子が師匠に応答を迫るという、心と心のぶつかり合いを意味する言葉なのですね。ほほう。

禅の師匠が修行僧を棒で打つのは、心と心を言葉で伝えることが出来ない極限の状態。そこまで徹底的にお互いの心と心を交わすのが、「挨拶」

一　挨　　一　拶　　（いちあい　いっさつ）どちらも相手に向き合っているのですね。合掌・・・

そして挨拶は、相手に「心を開いていていますよという意思表示」です。さらに、先手必勝。先にしたもん勝ち。勝つという字を笑顔に代えて、「先手必笑」です。もちろん、勝ち負けではありませんが、「近頃の若者は、挨拶も自分からしてこない」とイライラするより、上下関係は抜きにして自ら先に挨拶し、態度で示した方が気持ちがいい・・・

そう思って先に挨拶しては、心のなかで「勝った」とつぶやく田巻です。ニヤリ

さあ、お待たせいたしました。ようやくきょうの本題です。

大学の「日本語表現法」の授業での挨拶は、「ごきげんよう」です。挨拶の言葉にも興味を持ってもらうために取り上げた言葉を授業の最初と最後の挨拶にしたのですが、今では学生たちも好んで使っています。「ごきげんよう」はちょっとセレブ気取り？普段の生活ではなかなか使いこなせない感じもしますが、田巻は大学時代、学内での挨拶がこの「ごきげんよう」でした。ミッション系の女子大で、その挨拶を初めて聞いた時、上京したばかりの田舎者にとっては衝撃だったことを覚えています。