「思いやり」と「余計なお世話」
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先日、振込用紙を片手に、よく利用する郵便局に行きました。自宅近くの小さな郵便局なので、窓口は二つ。入口を入ってすぐの窓口が郵便物、その奥が振り込みなどです。
入ってすぐの郵便物の窓口に、見慣れない若い女性局員がいたのですが、手に持っていた振込用紙を見たようで、すぐに「お隣です」と声をかけてきました。促されるままに、隣の窓口に進み支払いをお願いしましたが、種類が多かったため座って待つことに。
すると、先ほどの若い女性が担当する窓口が、なにやらにぎやかです。
最初はさほど気にしていませんでしたが、郵便物のことではないようです。小さな郵便局なので、聞くつもりはなくても聞こえてきます。郵便物の窓口にいた若い女性が見慣れないと思ったら、この春に配属された新人さんだったようで、その新人さんに、70代くらいのおば様が話しています。
おば様 「孫のような若い子じゃないの」
新人さん 「はい。この春配属になりました」
おば様 「見慣れないと思った。私はね。この郵便局には何十年も来てるのよ」
新人さん 「あっ、はい。ありがとうございます」
おば様 「それでね。私がここに入ってきたときにあなた、どうぞって言ったわね」
新人さん 「あっ、はい」
おば様 「どうぞの前に挨拶じゃないの?」
新人さん 「あ~、はい、申し訳ありません」
おば様 「飲食店とか、お店の人はまず、いらっしゃいませって言うじゃない。銀行だって、いら っしゃいませって言うわよ。朝なんだから、おはようございますとか、挨拶は大事よ。まあ、余計なお世話かもしれないけどね」
新人さん「あ~、いえ(笑)」 (と言いながら、あまり深刻に受け留めていないようで笑っています)
おば様 「ほんと、孫のように若い子がこの郵便局にいるのは珍しかったものだからついね。あとね、あなた・・・」
そう言ったところで、「田巻さま~」と呼ばれてしまい、その後の会話を聞き逃してしまいました。確かに、田巻も入店した際、いきなり、お隣ですと言われたことには違和感でしたが、そこまで目くじらを立てることもないので、スルーしました。
おば様は、決して嫌みを言うような口調ではなく、世間話のなかで指摘した雰囲気です。あの後、他に何をダメ出ししたのか気になりながら、郵便局を後にしました。数日後、窓口ではなく、ATMで作業をするために訪れてみると・・・
すぐに、「いらっしゃいませ~」という声が響きました。あの若い女性です。ちゃんと効果があったようです。
ところで同じ頃、大学の授業で、学生からの質問にこのようなものがありました。
「私は気を利かせたつもりでもそれが裏目に出てしまい、相手を不快な気持ちにさせてしまう事があるのですが、田巻先生は『気配り』や『思いやり』と『余計なお世話』の違いは何だとお考えですか」
皆さんは何と答えますか。学生たちは、簡単なようで難しい質問をぶつけてくれます。
具体的にどんな状況なのか、相手との関係性もわかりませんでしたが、どちらも相手がいることで、相手が求めているものの違いでしょう。相手に何かを提供するのであれば、常に相手が求めるものを考えて察する必要があります。
行き過ぎた行動はかえって相手に迷惑がられますし、単なる自己満足に終わることも。良かれと思った言動が常に相手に感謝されるとは限りません。ましてや「せっかくやってあげたのに相手は感謝してくれなかった」と思うのは本末転倒です。
大事なのは一歩引いて相手の立場から見ること。これはどの職種でも、今の時代、求められることでしょう。
さて、郵便局の女性はおば様から指摘され、どう思ったのでしょう。「余計なお世話かもしれないけどね」と言いながら、長年お世話になっている郵便局に配属された新人さんを育てなければという温かさや思いやりを、田巻は感じました。
新人さんも、「思いやり」だと感じてほしい場面でした。現に効果があったようですし。
それにしても、おばちゃんはスゴい!田巻の70代くらいの姿・・・かもしれません。
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