すべては子供たちの笑顔のために～2023年保育者合同社会人マナー研修～

保育園の先生方のおかげで、たくましく育った息子。息子が育ったのは鹿児島ですが、このような形で新潟の保育園の先生方に恩返しが出来るのは嬉しいことです。

保育関連の研修は、これまで新潟市私立保育園協会、新潟県保育士会の初級保育者研修を担当しています。５年程前から新潟市北区にある幼保連携型認定こども園　つくしこども園の研修も担当。昨年度からは、つくしこども園を会場に、他のこども園も参加して合同研修になりました。

今年度は、新潟市中央区の寄居こども園と新潟市東区の瑞穂こども園も参加。三つのこども園の合同研修です。保育士さんもいれば、栄養士さんも参加されます。毎年、社会人歴はさまざまですが、今年度は３年目以上、なかには２０年以上のベテランの方も。さまざまな皆さんが揃い、いい刺激になったようです。

行き過ぎた指導や虐待、アレルギーのある子への対応、園バスに園児を残す確認ミスなどで、保育をとりまく問題が大きく報道されます。しかし、何度報道されてもなくならないのが現実です。なぜなのでしょう。まずは、保育者の前に人づくりが急務です。ベテランであっても、子どもの命を預かる仕事に「慣れ」や「昔の感覚」は要注意です。子供は一人ひとり、まったく違うのですから。

４時間にわたり、早朝から研修です。ロールプレイングやクイズ、田巻の子育て談なども交えながら、マナー、コミュニケーション、言葉遣い、電話応対など社会人としての基本や連絡帳の書き方など保育の現場ならではの応用を楽しく真剣に学んいただきました。

先生に、社会人としてのマナーや心構えを知ってもらい、少しでも自信をつけて、笑顔になってほしい。そんな願いを込めてお伝えしました。保育士の質が問われる昨今。プロの保育者である自覚をもっていただくため、多方面からお伝えしています。

会社員時代、大きなお腹で保育園選びをしたこと。年度始めでなければ入れないため、泣く泣く育休を途中で切り上げて６か月で息子を預けたこと。初日は自分の方が泣きながら、保育園の先生方の言葉に助けられたこと。ついこの前のことのようです。

保育園や幼稚園の担任の先生は、入園してきた子にとっては、人生で初めて出会う自分の先生。赤ちゃんで、その時は覚えていなくても思い出の写真の中にずっとずっと残っている先生。人の人生の１ページに残るって、素敵なことですね。

夢を持って、保育士として現場に出てもきっと、現実は楽しいことばかりではないでしょう。子供が大好きで選んだ道でも矛盾を感じる現実。将来を担う子供たちを預かるのは責任重大ですが、人の成長に寄り添う大きな仕事を選んだことに誇りを持って、子供たちの笑顔あふれる毎日を支えてほしいものです。少しでも先生方の参考になり、先生自身が笑顔で仕事が出来ることを願います。先生方の笑顔が、子供たちの笑顔につながっています。