「ため息」に、ため息

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鹿児島のホテルに大事なノートを忘れて・・・ため息。大学の学生たちが、何度言っても提出期限を守れないことに・・・ため息。仕事の締め切りが迫って・・・ため息。ダイエットしたいのに、ストレスが溜まってドカ食いして・・・ため息。

ん?ストレスが「溜まる」?ため息は息を吐いていますが、「ため」って、そうか、「溜めている息」ということか・・・ため息をつきながら、ふと、そんなことを思ったのです。

「溜め息」を辞典で引いてみると、やはり漢字で書くと「溜め息」でした。意味は、「心配・失望・感心などをしたとき、また緊張がとけたときなどに思わず吐く長い息」「気苦労や失望などから、また、感動したときや緊張がとけたときに、思わず出る大きな吐息」とあります。

『心が豊かになる 日本の美しい言葉の由来』によると、

「ため息」は、「吐かずに溜められている息」のことで、それがなぜ「吐く息」になったのかについては、「ため息をつく」「ため息が出る」という形で使われているため、息を溜めている状態よりも、それを吐く情景や心境が人々の心に深く刻まれ、やがて「吐く息」を指す言葉になってしまったというのです。

また、せっかく「溜め」という言葉を含んでいるので、ときには吐く前に息を溜めていたこと、「息を吐かなかった数秒間」があったことに注目するといいと。

例えば、大事な試合に負けたあとのため息は、心の中で自分を励まそうとする思いや誇りを保とうとする思いが落胆と戦い緊張のせいで、呼吸が中断。しかし、その敗北のショックは減ることはなく、緊張が緩む瞬間に、溜まっていた呼気がふうっと外に出ると。

また、感動のため息は、驚いたときと同じ反応の緊張で呼吸が止まるのでしょう。いわゆる「息をのむ」状態です。このように、「ため息」という言葉を「溜めていた息」として見直すと、それを吐きだす前の心の状態がわかります。

息が溜められている様子に対して生まれた言葉なのですね。我慢をして耐えている心の強さ。悲しみや辛さを克服しようとしている努力。感動で息を飲んだ心。そんな時間から緊張が解けた瞬間にため息をつく・・・

「ため息をつく」の「つく」は、漢字で書けば「吐く」で、「はく」という字です。うそを「つく」も同じこの漢字です。

ところで、「ため息をつくと幸せが逃げる」なんて言葉を聞いたことはありませんか。このため、一般的にはマイナスのイメージを抱くことも多いものです。ところが、多くの医師が、このように話しています。

体の機能面からみると、ため息は「幸せが逃げる」どころか、「体にいいもの」。自律神経に関する研究で有名な順天堂大学教授の小林弘幸氏は、「ため息は、バランスが崩れた自律神経の働きを回復させようとする、体の作用。いわば、機能回復のためのリカバリーショットといえる」と述べています。

確かに「呼吸」は、「自律神経(交感神経、副交感神経)」と密接に関係しているので、当然と言えば当然です。しかも、深呼吸よりも息を吐く量が多いため、リラックスしやすく、より効果的に副交感神経を優位にすることができるとか。

ある医師が、「決して『ネガティブ』な『ため息』ではなく、『バランスを保つための無意識の呼吸法をしてるんだぁ。バランス取ってる取ってる』と思っていただきたい」と書いていました。

ため息をつくと幸せが逃げるのではなく、不幸にならないためにため息をつく・・・と言えそうです。とはいえ、人前でつくと周りに気を使わせたり、空気が重くなることもあるため、一人で思いっきり、つきましょう。

「ため息」も調べると奥が深いですね。辞典にもあったように、感動したときにも出るわけで、「ため息」に、ため息です。

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