「終日」を何と読む?

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「終日」は、日常会話やビジネスシーンで幅広く使われる言葉です。一般的な読み方は・・・

 

「しゅうじつ」ですね。

 

 

 

では、しゅうじつ以外では?

 

 

「ひもすがら」「ひねもす」とも読みます。

 

 

 

精選版 日本国語大辞典によると、

「夜から朝まで夜通しで」という意味の「よもすがら」に対応する語で、「日」に接尾語「ね」が付いた「ひね」に助詞の「も」が付き、さらに接尾語「すがら」が付いた「ひねもすがら」の変化した語。

 

 

「ひめもす」「ひめむす」などかなり語形が揺れたようですが、平安時代初期には、朝から夜まで一定の状態が続くことを表す言葉として「ひねもす」が使われていました。のちに中国から漢語の終日(しゅうじつ)が伝わった際に、終日を「ひねもす」と読むようになったようです。

 

「終日(ひねもす)」という読み方、どこかで聞いたような・・・多くの人は、与謝蕪村の句「春の海 ひねもす のたりのたりかな」を思い出すのではないでしょうか。

これは「春の海で、一日中、ゆったりと寄せては返す波の姿」で、「その情景をぼんやり眺め、まどろむ心地よさ」も表現した名句と言われています。

終日を「ひもすがら」「ひねもす」と読める人は少ないと思いますが、「しゅうじつ」と読んだときの意味は、社会人であれば理解できるでしょう。

 

ところが先日、学生に「終日」と言っても意味が伝わらなかったと、大学教授が嘆いていました。これは困りましたね・・・

 

終日は辞書でどのように説明されているのでしょう。

【終日:しゅうじつ】

一日中。朝から晩まで。まる一日。ひねもす。「終日机に向かう」(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

このように終日は、朝が来て夜を迎えるまでの間を意味する言葉です。ただし、はっきりとした時間帯が定義されているわけではなく、どのような場面で使うかによって示す時間帯が変わってきます。

 

例えば、ビジネスの場面で使う際は、勤務中を意味するケースが多くなります。始業してから終業するまでと考えるとわかりやすいでしょう。「終日対応可能」などよく使われる表現です。

お店やレストランでは、営業時間を終日で表すことがあります。24時間営業のお店もあれば、朝に開店して夜までに閉店するお店もあるため、具体的な時間帯はお店ごとに異なります。

 

 

日常生活では、自分が起きている間を表す際に用いられるのが一般的です。例えば、一日中テレビを見ていたと伝える場合は「終日テレビを見ていた」と表現できます。

 

「終日」がわからない若者がいるんですね・・・困りましたね。いや、困っている場合じゃない、だから私は、授業でも伝え続けます。

 

 

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