お~い、主人公!

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先週の「縁は努力」の話には、多くの方から反響をいただきました。

ありがたいことです。

メルマガ No.244「縁は努力」https://www.tamakikatsuki.com/endoryoku/

今週、元気に年を重ねました。改めて、皆様とのご縁、そしてこの1年、健康に過ごせたことに感謝です。誕生日は、両親に感謝する日と気づいたのは結婚してからのことです。もちろん夫に感謝、さらに、そこに生まれてきてくれた息子にも感謝。兄弟や親族、多くの友人や知人、「ありがとう」と伝える人や物事が増えること自体が幸せなことです。

今年の誕生日は、あらゆる感謝を伝え、自分自身を見つめるために、新潟県随一のパワースポットと言われる越後一宮 弥彦神社を参拝しました。新潟では、「おやひこさま」と呼ばれて親しまれています。

弥彦神社では、毎朝7時前から、米・酒・塩などのお供えする「御日供祭」(おにっくさい)が行われています。平成25年から一般にも参列のお許しが出た厳かな儀式です。参列すると福米がいただけます。

県民割で格安宿泊し、準備万端。温泉の朝風呂で身を清めていざっ。早朝の清々しい空気を体いっぱいに取り入れて、御社殿で心静かに自分と向き合いました。静かな拝殿で目を閉じて、自分自身に問いかけてみました。

「お~い、主人公!」「はい。なんでしょう?」

一人芝居のようですが、この自問自答をしようと心に決めていました。

「主人公」は、日常でも当たり前に耳にする言葉ですが、実は禅語であることをご存じでしょうか。

一般的には「主役」といった意味で使われますが、禅語では「本来の自分」という意味なんだそうです。

『ちょっと困った時、いざという時の禅語100選』によると、

唐時代の禅僧・瑞巌(ずいがん)和尚は、毎日毎日、まるで他人に話しかけるように、自分に向かって「おい、主人公(主人に対する敬称)」と呼びかけ、自ら「はい」と答えます。

さらに、「おい、しっかり眼を覚ましているか」と訊ねて、自分で「はい、はい」と答えます。「どんな時も他人に騙されてはだめだぞ」と呼びかけ、また、「はい」と答えていたといいます。

この瑞巌和尚の自問自答の話が有名になり、後にこの話から「主人公」という禅語が生まれたそうです。

小説やドラマの煌びやかな世界の主人公に憧れ、そう簡単に主役になれるはずがないと思う人が多く、しかし、どんな人も自分の人生の主人公であることを忘れてはいけないと添えられていました。

また、周りの動向ばかりを気にしたり、逆に周囲を一切無視して自分のことだけを考える人は、自己の主人公になることはできないとも。

常に自分自身に問いかけ、自分と周囲とのバランスを取ること、それがいい人生、主人公として歩んでいく秘訣なのですね。

誰でも、自分の中には純粋で自由な自分が存在するもの。しかし、今やSNSはじめ、ざまざまな情報や環境に影響を受けるうちに、次第に本来の自分から遠ざかってしまうこともあるかもしれません。「本来の自分に問いかけ、その声に耳を傾けましょう」というのが、「主人公」という言葉の教え。

周囲の刺激に、しっかりと向き合える本来の自分、主体性を持って行動できる自分が「主人公」です。その時々の自分自身に「主人公!」と呼びかけ、「あなたのその判断、行動は、本当にいいの?」と問いかけ、「はい」と自分で返事をして前へ進んだり、「いいえ」と返事をして立ち止まる。

世間に流されそうな時、深呼吸をして、「主人公」と自分へ呼びかけ、「はい」「いいえ」「大丈夫」「自分で判断したよ」と返事をしたいものです。

とこんなことを書くと、今、岐路に立たされているのかと思われるかもしれませんが、まったくそんなことはなく、「しっかり判断して、流れに身をまかせています」と答えます。

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』は、お陰様で重版しました。3月3日に電子書籍も発売になりました。本を持ち歩かなくてもいいので、とても便利というお声をいただき、ありがたいことです。ご自宅や会社に紙面で一冊、更にkindle版もいかがでしょうか

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