卒業

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朝の情報番組で、安住紳一郎アナが番組のキャラクターとこんなやりとりをしていました。

キャラクター「あずみんは、この春、何が卒業したいことある?」

安住アナ「う~ん、〇〇、〇〇、あとは・・・もらいタバコかな」

キャラクター「それは、留年しそうだな」

3月、卒業シーズンです。学校を去る意味から転じて、「卒業」を比喩的に使うことも多くなりました。何かから足を洗う意味で「タバコを卒業する」や、学校以外の組織から去ることも「アイドルグループメンバーが個人活動のためにグループから卒業する」と表現することがあります。

 

『三省堂国語辞典(第8版)』は「卒業」の語釈に「降板・引退・脱退などの言いかえ」とも載せています。

また、テレビ番組では「本日でこの番組を卒業します」など配置転換の言い換えでも使うことが多くなりました。

このように、最近はあらゆる「卒業」であふれかえています。

 

「卒業」という言葉の歴史をさかのぼると、『日本国語大辞典』には「1つの事業を完了すること」の意味で、1783年の使用例が残っているそうです。

その後1872年に学制が公布されると、「学校で学び終える」という意味での「卒業」が一気に浸透したようです。そして近年、比喩的に、ある段階を通り越して次にいくことに広く使われています。

 

「卒業」という表現は、「辞めます」よりも響きが柔らかいものです。そして次のステージに進むという前向きさも感じられます。

 

卒業はこの“やり切った感”があるのが理想的ですが、なかには不妊治療をやめるときの「妊活卒業」、結婚生活を解消するときも「卒婚」。

卒業がいつも満足感や達成感ばかりに包まれるわけでないことを大人は皆知っています。

「もっと頑張りたい」という自らの意思とかけ離れた力により完了の節目を与えられてしまい、「卒業します」と悔し涙を流す場合もあります。

 

それでもやはり「卒業」の一言は、そこに至るまでの紆余曲折すべてに大きく花丸をつけ、優しく背中を押して次に送り出してくれる気がします。だからこそ、こんなにも世の中には「卒業」があふれかえっているのかもしれません。

 

不祥事やトラブルによって降板、脱退する場合も「卒業」と表現するため、この言葉遣いに否定的、また嫌う人も少なくないようです。だからこそ、安易な乱用は避けながら、それまでの頑張りをいたわってくれる「卒業」という表現を使いこなせるようになりたいと考えています。

 

 

助産師をしている友人が、赤ちゃんが自ら母乳から離れることが「卒乳」で、母親が授乳をやめることは「断乳」だと言っていたのを思い出しました。

 

初めての子育てに一喜一憂していた20年程前、息子が2歳になる前に母乳を与えることをそろそろ辞めなければいけないと思い、飲みたがる息子に謝りながら、一方的に「断乳」しました。

 

今思えば、「卒乳」のように「十分満足し、自らの意思で完了して次へ」が“理想の卒業”なのでしょう。今年二十歳になる彼の人生を振り返っています。田巻は、息子への執着からの「卒業」が迫っています。

この春ご卒業の皆さま、そのご家族の皆様、ご卒業おめでとうございます。

さて、皆さんは、この春何か卒業することはありますか?

 

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