忖度してね!~新潟医療福祉大学「日本語表現法」⑦~

日本語表現法の授業の準備は、私自身の学びの時間でもあります。後期の前半試験に向けてテスト問題作成に頭を悩ませておりました。が、最低限これだけは覚えてほしい、これは知識として身につけてほしいという内容を盛り込んで、ほぼ完成。ホッ。

問題作成の参考にした16年度の国語世論調査の結果を、本日7回目の授業の題材にしました。

 

存続か滅亡かの重大な局面を意味する「存亡の機」という慣用句を「存亡の危機」と認識している人が8割を超えている。いかがですか?

 

また、「さわり」とは? 「では、さわりの部分だけちょっと」なんてよく聞きますが、話などの要点のことを言いますね。そう答えられた人は36.1%で、53.3%の人が「話などの最初の部分」と誤って理解しているようです。

 

 

その他、相手とのコミュニケーションの意識も調査した結果、言葉に表すことを重視する人が50.1%。互いに察し合って心を通わせることを重視する人が30.3%。一方、議論などで意見が食い違った際、「なるべく事を荒立てないで収めたい」が61.7%に上り、「納得がいくまで議論したい」は24.9%になるなど、その場の雰囲気が悪くならないよう「忖度」し、人間関係を優先する傾向もわかったようです。

 

そんな内容の中から、今週の気になる日本語は、「忖度」そんたく~!

これまでは会話でも、文章でもなかなか使わなかった言葉ですが、森友学園問題、加計学園問題などで脚光を浴びた?言葉です。

 

広辞苑で引いてみると、「忖」も「度」もはかる意 他人の心中をおしはかること。推察。とあります。

相手の言葉や行動から、相手の心の中をおしはかること。「相手はこういうことを望んでいるんではないだろうか」「相手がこういう態度をするのは私にこうして欲しいんじゃないだろうか」

 

日本ならではの言葉ですね。

「言わなくてもわかるでしょ」「そんなこと言わなくても常識」「そんなこと言わなくても、普通は・・・」なんて、よくあることですね。

物事や態度を言葉ではっきり伝える欧米社会では理解しがたい日本特有の言葉でしょう。今年、政治がらみで有名になった言葉だけに、なんとなくあまりいいイメージが持たれないようですが、本来は相手が何を求めているか考え、気遣う、マナーにも通用する言葉ではないかと思いました。

 

担当教員が授業をするのに、わかりやすく伝える工夫をし、準備をするのは当り前です。今後学生たちが困らないように願い、毎週、膨大な量の内容を準備をしていることを、おそらく学生たちは想像もしないでしょうね。

 

そのあたり、私の気持ちを忖度して、授業を楽しんほしいな・・・( ;∀;)

 

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~ あなた ~ MFleur 代表 田巻 華月

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