失念

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。２０２４年10月25日配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

「うわ～やっちまった～忘れてた～」と、心のなかで叫んでも、「大変申し訳ございません。失念しておりました」と言うと、ビジネスシーンに合わせた言葉遣いができる人で、うっかり忘れたのだろうと思ってもらえるでしょうか・・・忘れた物事にもよりますが・・・

 

「失念」は「忘れる」と言い換え可能ですが、「忘れる」は、ビジネスメールや公文書などで用いる　には表現が軽く感じられます。やや硬い表現である「失念」を用いた方がしっくり来るでしょう。

ということで、前回のメルマガで書こうと思っていたことを、「失念」しておりましたので、改めて感謝の言葉と共にお伝えします。

 

このメルマガの配信は2017年の10月20日にスタートし、先週がちょうど7周年でした。感想を返信してくだる方、お会いしたときに具体的に話題に取り上げてくださる方、ネットで記事をご覧になって登録してくださる方もいらっしゃいます。

 

全国の存じ上げない方とも、このメルマガを通してご縁をいただくことは本当にありがたいです。田巻の修業におつきあくださいまして、読者の皆様に心から感謝いたします。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ということを書こうと思っていましたが、うっかりしておりました。ただ、この場合に「失念」を使うと、堅苦しいですね。正直に、忘れておりました～。

せっかくなので、今週はこの「失念」という言葉をも少し掘り下げてみます。

 

「失念」の「失」の字は「なくす・失う」という意味で、「念」は「覚えておく・心に留めておく」という意味です。この組み合わせで、「失念」は「心に留めておくべきこを失った（=忘れた）」ということになります。

「忘れる」は「物をどこかに置き去りにしてしまう」という意味でも使われますが、「失念」にはそのような意味合いの用法はありません。　

 

では、そもそもその語源はどこにあるのでしょう。

失念は仏教用語が語源のようです。「正念（正気・本気）を失う」という意味があり、「心を錯乱させる煩悩」のひとつを指します。

 

「物忘れや気づきを失った心であり、仏法の教え、または仏法の言葉を忘れてしますこと。心が入り乱れて混乱すること」を意味するそうです。「心にあった大切なことを失う」という意味が、「忘れる」という意味に転じたようです。

 

私たちのまわりには仏教が語源の言葉が溢れていますね。この語源を「失念」しないようにしたいものです。

 

２０２４年５月、拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』は５刷となりました。心から御礼を申し上げます。２０２５年１月には、改訂版が刊行予定です。ただ今、苦しみながら執筆中！

 

拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』をもとに、インスタグラム「ビジネスマナーミニ講座」をお伝えしています。毎週火曜日に更新します。フォローしていただければ嬉しいです。

田巻　華月　Instagram

https://www.instagram.com/katsuki_tamaki/

拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』は、お陰様で重版、５刷出来し、電子書籍も発売中です。本を持ち歩かなくてもいいので、とても便利というお声をいただき、ありがたいことです。ご自宅や会社に紙面で一冊、更にkindle版もいかがでしょうか

↓　↓　↓　↓　↓　↓　↓

https://www.tamakikatsuki.com/mybook2rankingcategory1/

メルマガをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。