~してもらっていいですか

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ここ数年、特に気をつけている言葉遣いがあります。

 

「~してもらっていいですか」という表現です。

 

 

普段の生活はもちろん、テレビ番組でもよく耳にしますが、以前は特に気にしていませんでした。しかし、学生に敬語を教えながら、どんどん違和感を覚え、状況に応じて、できるだけ使わず言い換えるように気をつけています。

 

 

「~してもいいですか」は、基本的には自分がすることについて相手に許可を求める言い方ですが、「~してもらってもいいですか」は、自分ではなく、相手にしてもらうことをお願いしている表現です。

「~してください」「~していただけますか」などのように、相手に指示や依頼をするのと同じ内容を表しています。本来なら依頼の表現で伝えるべきところを、許可を求めるような言い方をしている点が、「回りくどい」印象を与える表現です。

 

 

NHKのサイト「放送文化研究所」によると、こうした表現は、1970年代ごろに使われ始め、広まっているようです。

 

さまざまなテレビ番組でも、司会者やアナウンサーが

「では、お手元のフリップを見せてもらってもいいですか」

「こちらのグラフを見てもらっていいですか」

 

事務手続きで、「こちらにお名前を書いてもらってもいいですか」

写真を撮ってほしい時に、「写真を撮ってもらっていいですか」

 

 

社員同士、日常の会話でも、

「〇〇さんに、渡してもらっていいですか」

「都合のいい時間を教えてもらっていいですか」

「これ、ちょっと貸してもらっていいですか」

私たちの周りには、挙げたらきりがないほど「~してもらっていいですか」が溢れているようです。

 

「~してください」「していただけますか」などが、相手に直接働きかける表現なのに対して、「~してもらっていいですか」は、相手にしてもらえるかどうか尋ねる形にすることで決定権を相手にゆだね、相手への配慮を表そうとしている点が、この表現を使う人が多くなっている理由でしょう。

 

 

 

 

さらに、それを丁寧な言い方にして、「見せていただいてもよろしいですか」「書いていただいてもよろしいですか」などに変化しますが、そもそも書かなければならないもので、書くか書かないか選べる余地がないと、その点に違和感が生じます。

 

 

相手が断れない状況の場合には、許可を求めるような言い方は、かえって無礼な印象や高圧的な印象になる場合もあります。

 

 

その場合は、「いいですか」「よろしいですか」と、相手にそれを判断させるような言い方ではなく、「こちらにお名前を書いていただけますか」「教えていただけますか」「貸していただけますか」など、「~(して)いただけますか」に言い換えるほうがスマートでしょう。

 

 

 

 

回りくどい言い方を避け、なるべくすっきりした表現で簡潔な指示や依頼表現を目指したいものです。

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