「舌鼓」を何と読む?
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アナウンサーになりたての頃の失敗談です。ニュースの企画ものを、自分で取材しナレーションも読んだ時のことです。
「舌鼓を打つ」という表現をしました。
皆さんは、「舌鼓」を何と読みますか?「したつづみ」でしょうか?それとも・・・「したづつみ」でしょうか。
当時の田巻は何のためらいもなく、「したづつみ」と読みました。言葉の響きだけで覚えていて、原稿も漢字ではなく「舌づつみ」と表記していました。その頃は言葉の意味もあまり考えず、そもそも食物を賞美する時に舌を鳴らすから「鼓」という漢字を使うこともわかっていなかったかもしれません。
収録したナレーションに合わせて映像をつなぐ編集作業をしていました。(地方局のアナウンサーは編集も自分で出来るのが当り前でした。もちろん、編集の専門スタッフはいますが、編集が出来るアナウンサーは今でもたくさんいます。)
編集室から聞こえたナレーションにある人が声をかけてきました。「大平さん!(旧姓です)『したづつみ』ではなく、『したつづみ』でしょ」。
2年上の女子アナの先輩でした。
編集に不慣れな上、ニュース本番まで時間が迫っていて焦っていました。ぱっと聞いたらわからないのではないか・・・一瞬悪魔の華月が心の中で囁きます。
私「あ~。気がつきませんでした。わ~。時間がないんです」(やっぱり、録り直さないとダメでしょうか。← 心の声 口が裂けても言えませんが、録り直しは当り前です。)
先輩「時間がないとかじゃなくて、そもそも間違ったものは出せないでしょ。早く録り直して」
あの頃の自分に、「このバカチンがぁ~!!!それでもプロか~?」と言いたい情けない思い出です。
当時の鹿児島放送には、アナウンサーの正誤ノートが存在していました。どんな間違いをして、正しくは何と読むのか、しかも間違ったのは誰かも記録されます。
お昼の3分程の短いニュースを読んでスタジオから出てくると、上司が手招きします。
毎度恒例のアナウンスチェックで、読み方やアクセントなど細かいところまで指導されるのです。それはアナウンサーの師匠でもある上司が退職されるまで続きましたが、アナウンサー歴を重ねてあまり言われなくなると、何かないかと聞きに行ったものでした。
アナウンサーのスキルだけでなく、プロ意識が身についたのは、そんな上司や先輩のお陰であることは言うまでもありません。
舌鼓事件から四半世紀がたった頃、新しいアナウンス辞典が出た際、懐かしくなり、久しぶりに「舌鼓」を引いてみました。アクセント辞典には、読み方がカタカナで書かれ、アクセントがわかるように記されています。
なんと!そこには衝撃の事実が!!!
舌鼓は「シタツヅミ」が正解です。 しか~し、「シタヅツミ」は許容と書かれていたのです。そんなアホな。
広辞苑など辞書にも、「シタヅツミ」は存在し、「シタツヅミの転」と書かれていました。
舌を鼓のように鳴らす様子を表す言葉ですから、本来は「シタツヅミ」以外の読み方はないはずですが、誤読とされていた読み方をする人があまりにも多いため、慣用的な読み方として認められたということです。
例えば、「掛け布団」の「カケフトン」が「カケブトン」のように、単語が重なる時に濁音になるように、発音する時に「シタヅツミ」の方が言いやすかったのでしょうか。
狸がお腹でポンポン!お腹いっぱいになってお腹をたたく「腹鼓」も、辞書に「ハラヅツミともいう」と書かれています。
日本語の中には実に多くの間違いやすい言葉や、ややこしい言葉があります。しかし、多くの人が使うことで許容される場合も多いのです。日本語は変化するとわかっていながら、驚きました。
今なら、ナレーションを録り直さなくても良かった・・・わけではありませんが、プロ意識を思い出す一言です。
さて、そんな思い出話に、昨夜、花が咲きました。私のミスを聞き逃さなかったそのアナウンサーの先輩と15年ぶりに再会したのです。そんなの覚えてないわ~と変わらぬ笑顔の素敵な先輩です。
私が結婚した時も、沖縄からわざわざ来ていただくのは恐縮と招待状を出すのをためらっていると聞きつけ、なぜ呼ばないのかとお叱りをうけたことも笑い話です。
池原あかねさん、現在は琉球朝日放送株式会社の取締役です。ちょうど1週間前に就任されましたが、琉球朝日初の女性の取締役の誕生です。
尊敬する先輩と沖縄のアグー豚を堪能し、「舌鼓」と「腹鼓」を打ちました。
えっ?沖縄?そうなんです。田巻は本日沖縄におります。損保ジャパン日本興亜株式会社沖縄支店様にご依頼いただき、講演で伺いました。先ほど女性社員の皆様への講演が終わり、夕方からがメインの講演です。自動車整備業者が加盟するAIRオートクラブの年間表彰制度で沖縄支部が4年連続1位を獲得され、その祝賀会に伴う記念講演です。
経営者の皆様へ、今の田巻にお伝えできることを精一杯お話します。なぜ呼んでいただいたのか?
このメルマガも配信から1年9か月。今回で88回目と、末広がりの8が並び、なんだか縁起がいいなと。しかも本日、田巻は誕生日という偶然に沖縄にご縁をいただきました。
4年程前に田巻の講演を新潟で聞いてくださった損保ジャパン日本興亜の担当者が沖縄に転勤され、呼んでくださったのです。このメルマガをずっと読んでくだっていて、思い出してくださったとか。コツコツ書くといいことありますね。全国の皆様、どうぞお気軽にお声がけください。だからとは言ってはなんですが、これからもコツコツ書き続けますわ。
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~ あなたと月と華の道 ~ M*Fleur 代表 田巻 華月
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