心を配ると、心配?
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2月刊行予定だったビジネスマナー本についてお問い合わせをいただくようになりました。
結論から申し上げると、予定より少し遅れ、現在、4月の出版に向けて進んでいます。今回はイラストも多く取り入れ、打ち合わせを重ねる必要があったのですが、リモートではなかなか難しい点もあり、コロナで上京も叶わず・・・焦るよりも、納得のいく本にするための決断です。
ご心配をおかけしました。しかしここにきて、緊急事態宣言も延長される兆し。今後どうなるか心配ですが、詳細が決まり次第、随時ご案内いたします。
ところで、「心配」という字をまじまじと見つめながら・・・「心を配る」と書くことに、改めて注目しました。
自分の心を誰かに配る、ということなのだと思います。
辞書で意味を見てみると、
【心配】しんぱい
1.物事の先行などを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。
「親に心配をかける」「将来を心配する」「心配な天気」
2.気にかけてめんどうをみること。世話をすること。
「近くに住む娘が食事の心配をしてくれる」
これから起こることへの不安な気持ちを言う場合、1の意味ですが、気にかけるという2の意味もあるのですね。
これが訓読みになると、こうなります。
「心配り」こころくばり
あれこれと気をつかうこと。心づかい。配慮。「温かい心配り」
同じ漢字を使っているのに、音読みと訓読みで意味が少し変わるのも日本語の興味深いところです。
その違いを考えると、「心配」は主に自分に対する問題であり、「心配り」は相手が存在します。
「心配」は、自分の心の中に生まれることであり、「心配り」は相手(他者)に対すること。
心に生まれる心配が相手のことであれば「心配」も「心配り」も、「優しさ」や「思いやり」と同様であるとも言えます。
今回の著書のなかでも、マナーとは「思いやり」と書きました。「思いやり」とは、心の中にある思いを相手に伝えたり、その思いを行動に表すことだと考えます。
心配で自分のことしか見えなくなるのではなく、周囲への心配りができる人間になりたいものです。
そう言えば、全く関係ないのですが、「心」つながりで、テレビでおなじみの寺田心くんって、4月からもう中学生になるそうですね。
かわいすぎて、びっくりしたと同時に、テレビで見せる大人顔負けの「心配り」をおばちゃんは少々、「心配」しています。
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