さ・さ・さ・左遷の日！？

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新潟を拠点に活動するアイドルグループNGT48メンバーの暴行被害事件は、国内のみならず、海外メディアでも相次いで取り上げられました。元支配人の「左遷」というニュースは記憶に新しいところです。

 

 

さて、社会人なら「左遷」の意味はすぐに理解出来ますが、学生たちにはまだピンとこない言葉のようです。担当しているビジネスマナー講座では「栄転」の対義語として説明します。

広辞苑によると、左遷とは、

［漢書］（中国で、右を尊び左を卑しむ習慣があったところから）高い官職から低い官職におとすこと。また、官位を低くして遠地に赴任させること。左降。「閑職に左遷される」

 

転じて一般に、それまでよりも低い地位に落とされる、中央から地方へ移されることなどを言いますね。

 

ところで、本日1月25日はその「左遷の日」ってご存知でしたか？

さ・さ・さ・左遷の日！？サラリーマンにとっては、なんだか縁起でもないですね。

 

それにしても、何でもかんでも記念日ってあるものですね。なぜ左遷の日なのかしら？どこかの大手企業の事件と関係が？なんて思いながら調べてみましたら・・・

 

 

なんと！歴史上の出来事と、私たちがよく知る人物が関係していたのです。

 

901（延喜元）年のきょうは、右大臣　菅原道真が醍醐天皇によって九州の大宰府に左遷された日なのです。

彼の才能を妬む左大臣　藤原時平は、道真を罪に陥れてやろうと策略し、醍醐天皇に何度も讒言（ざんげん・人を悪く言うこと）。道真は、事実を曲げられ告発されてしまいました。

 

 

これにより天皇も道真のこと逆臣と思い込むようになり、大宰府に左遷となってしまったようです。

道真が京の都を去る時、日頃から愛でてきた梅の木に向かって詠んだ

「東風（こち）吹かば　匂いをこせよ　梅の花　主（あるじ）なしとて　春な忘れそ」は有名です。

 

その梅は都の菅原邸から大宰府の庭まで飛んでいってそこに根付いたという「大宰府の飛梅（とびうめ）」の伝説があり、大宰府天満宮の御神木となっています。

大宰府天満宮は局アナ時代に取材で訪れたことがありますが、その時初めていただいた梅ヶ枝餅の味だけ覚えています。もっと、歴史に思いを馳せるべきでした。道真公ごめんなさい。

 

 

道真公は無念の思いを抱きながらも、その2年後の2月25日に亡くなりましたが、没後に天変地異が連続し、朝廷に祟りをなしたとされ、恐れた人々がその怒りを鎮めるために天神様として祭ったそうです。

道真公が学問に優れた人物であったことから、天神様は学問の神と考えられるようになり、全国の受験生とその家族が合格祈願に訪れています。

 

毎月25日は天神様の縁日。大宰府への左遷が1月25日に、逝去は2月25日と道真公にとって25日はゆかりの日。特に、1年最初の縁日、本日、1月25日は初天神として、全国の天満宮は、受験生やその家族など多くの参拝者で賑わっているでしょうね。

 

 

サラリーマンの皆さん！

「左遷の日」に、左遷されるようなことをやらかさないようにしましょうね～。

そして、道真公のような無念な「左遷」は「させん！」

失礼しました。

 

ついでに、きょう1月25日は「お詫びの日」でもあり、なんだか散々な日のような気がしますが、なんと！

 

「主婦休みの日」でもあります。生活情報紙『リビング新聞』が2009年に制定したそうですが、日頃家事を主に担当している主婦がリフレッシュする日とされています。

 

 

ということで、田巻は本日、「主婦休みの日」を採用しますわ。