「おさらい」は、何をさらう?

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今週で大学の前期授業が終了し、来週の試験を残すだけとなりました。ビジネスマナーの最後の授業では、これまで毎週続けてきたお辞儀の「おさらい」をし、ペアでお互いのお辞儀を動画撮影し、確認してもらいました。

最近は「おさらい」という言葉をあまり聞かなくなったような気がします。皆さんはいかがでしょうか。

 

現に、「おさらい」という言葉にキョトンとした表情をする学生もいます。「聞いたことない?」と尋ねると、大きくうなずきました。結果、学生たちにもすぐに通じるように、ついつい言葉を選び、「復習」などと言ってしまいますが、大和言葉の「おさらい」は残していきたい言葉の一つです。

 

改めて辞典で調べてみると、おさらいとは、

1 習った事を繰り返し練習すること。復習。

2 習得した技芸を発表すること。また、その会。

 

子どもの頃、10年程日本舞踊を習っていましたが、年に1度、その成果を大きな舞台で発表する会を「おさらい会」と呼んでいました。今では「発表会」と言うことのほうが多いかもしれません。

 

踊りの世界では、300回繰り返すと体が覚えるそうで、落語の世界では、800回話さないと自分のものにはならないと聞いたことがあります。

 

「知っている」と「できる」は違います。身体で覚えないと「できる」とは言えません。現に、学生たちは授業の始まりと終わりにお辞儀を続けてきても、まだまだ「できる」とは言えません。

 

身体が覚えるまでは、何度も何度も繰り返し練習、まさに「おさらい」が必要です。ところで、「おさらい」を漢字ではどのように書くのでしょう。

お浚い・御浚いです。

 

「浚う」という言葉には、川や池などの土砂を取り除くという意味があります。土砂を取り除けば、水の流れが良くなります。この意味が転じて、「教えられたことを、できるようにする」「繰り返してすんなりできるようにする」という言葉になったとされています。

 

復習は、ただ単に繰り返し勉強や練習をするという意味合いが強いような感じがします。しかし、「おさらい」は、習ったことを後から何度も繰り返すことで、「できない」「わからない」という泥を取り除き、スムーズにできるようにすること、わかるようにすることではないでしょうか。

 

 

「復習」と「おさらい」の微妙な違いなのですが、「おさらい」には学ぶことの大切なポイントが含まれているように思います。

さて、踊りは自己流で練習していると変な癖がつくため、師匠が注意し直してくれます。マナーの世界では、田巻が学生たちの師匠です。

 

マナーの世界でも、美しい所作を身につけるには、普段の行動から気をつけることが大切です。物の受け渡しは両手ですることや、立ったあとで、使った椅子を元に戻すこと一つをとってもそうです。頭ではわかっていても、毎日の生活のなかでしっかり実践していないと、つい忘れてしまいがちです。

 

 

毎日の生活のなかで実践できている人は、いくら急いでいても体が覚えているので、意識せずとも自然にできるようになるのです。

 

日々の生活での「おさらい」で泥を取り除き、流れをよくしたいものです。

 

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