おもむろに「徐」の話

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テレビで芸能人が話していた内容です。

「その人、窓からずっと外を眺めていたんですよ。そしたら、おもむろに席を立って、外に駆け出していって・・・急でびっくりしちゃって・・・」

この内容を聞いて、外に駆け出していった人物の動作をどのように思い浮かべますか。「おもむろに」という言葉をどういう意味にとらえたでしょう。「急でびっくりしちゃって」という表現が続くので、話していたこの芸能人は、おそらく、「突然に」「不意に」「思いがけず」という意味で使っているのでしょう。

外を眺めていた人物が、突然外に駆け出すイメージです。そして、このような意味だと思い込んでいる人がけっこう多いのです。

「おもむろに」を広辞苑で調べてみると、本当の意味は、落ち着いて事を始めるさま。しずかに。ゆるやかに。とあります。正反対の意味です。

実は漢字で覚えると間違うことはないのです。「おもむろに」は、漢字で書くと「徐に」です。「徐行」の「徐」で、ゆっくりの意味です。

2014年の文化庁国語世論調査で「おもむろに」が調査されたときの結果です。選択項目を「ゆっくりと」「不意に」“どちらの意味だと思うか”と調査したところ、「ゆっくりと」44.5%・「不意に」40.8%・

両方3.1%・両方と全く別の意味6.2%・分からない5.3%という、5割超が誤用しているという結果が出ています。

「おもむろに」は大和言葉で、特別な理由があるわけではなく、心が落ち着いていて余裕もあるので、急ぐ必要がないことが前提です。書いたり言う場合も、読んだり聞く場合も正しい意味を知らなければ、まったく違う意味になってしまいます。

ちなみに、2014年の同じ調査で、「小春日和」も、本来の意味とされる「初冬の頃の、穏やかで暖かな天気」51.7%に対し、選択項目として提示された「春先の頃の、穏やかで暖かな天気」41.7%、両方3.1%・両方と全く別の意味1.8%・分からない1.8%と、同様に約半数が誤用していることがわかりました。

うららかな春の一日、間違って「小春日和」を使わないようにしましましょう。

言葉って、難しいですね。

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