「おいしい」と「うまい」

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お隣に住んでいるご夫婦は揃って美食家で、「新しくできた」「珍しい」「おいしい」と聞けば、「研修」という名目で食事に出かけています。たまに招かれては宅飲みし、「おいしい」「うまい」の情報を肴に、そのなかから選んだ「研修場所」にご一緒します。

先日は、半年ほど前にできたという日本料理店を訪ねました。板前の店主が一人で切り盛りするこじんまりした店で、カウンターに並んで座り、店主との会話と共にその丁寧な仕事ぶりも楽しみました。

その夜だけでも、「おいしい」の一言を何度も言い、「おいしい」「うまい」「うまっ~」の声を何度聞いたでしょう。客が「おいしい」と言って喜ぶ顔を見て、店主に満面の笑みがこぼれるのがマスク越しでもわかります。おいしい料理は、食べる人も作る人も幸せにするのですね。

食リポで、伝わる表現をあれこれ考えなくてもいいならば、ストレートに「おいしい」「うまい」の一言で十分です。ところで、普段何気なく使っている「おいしい」という言葉ですが、その語源をご存じでしょうか。

広辞苑で引いてみると、味がよいの意の女房詞(にょうぼうことば)の「いしい」に、接頭語「お」が付いた語。とあります。

女房詞とは、室町時代初期頃から宮中に仕えていた女官たちが使っていた一種の隠語のようなものです。

また、語源由来辞典によると、さらに詳しく、おいしいの「お」は接頭語で、「いしい」は、形容詞「美し(いし)」に「「い」が付いた言葉。「いし」は、「好ましい」「優れている」「見事だ」という意味で用いられ、それらの意味から主に女性が「美味だ」の意味でも用いるようになった言葉。

としています。

一方、「うまい」は万葉集に使用例があり、「うまい」の方が「いしい」「おいしい」よりも古くからある語だということがわかっています。ただ、「おいしい」が女房詞に由来する語だったこともあって、現在でも女性は「うまい」より「おいしい」を使う傾向が強く、一般的には、「うまい」よりも「おいしい」の方がより丁寧な表現として理解されています。

日本語 語感の辞典でも、「うまい」は、味がよい意の普通の表現だったが、「おいしい」が多用されるにつれて、男性がくだけた会話などで使う少しぞんざいな響きを感じさせる言葉になってきている。

とする一方、

「おいしい」は、味がよい意の上品な表現だったが、今では男性でも多用するようになり、普通の言葉に近づきつつある。と、少しずつ変化してきているのがわかります。

現代では、特に若い層を中心に、女性でも「うまっ」と発することが多くなりました。そのほうが本音で言っているようで、伝わりやすくもあります。

ちなみに、「おいしい」は漢字で「美味しい」のほうが意味は伝わりやすいと思いますが、これは当て字で常用漢字ではないため、新聞などではひらがな表記です。

昔、豊かな暮らしという意味で、「おいしい生活」というキャッチコピーがありましたが、自分にとって都合がよい、具合がよい、好ましいという意味の「おいしい話」にはご用心です。

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