お盆のきっかけは、地獄の母?

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2020年8月14配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

 

お盆休みの方も多いでしょうか。このご時世、お墓参りや法要のリモートサービスまであり、驚きます。スケジュールの都合や体調、高齢などを理由に、遠方まで行きたくても行けない場合、コロナが収束したあとでも、便利なサービスとして残りそうです。

 

鹿児島放送時代に多くの番組を一緒に作った元ディレクターの友人が、昨年、急逝しました。癌がわかって、あっという間に帰らぬ人となりました。いつか新潟から鹿児島に戻ったら、ゆっくり会いたいと思っていた一人。「いつでも会える」なんて言葉は、使ってはいけないと改めて思ったものです。今年はそんな彼女の新盆(初盆)。故人の霊が初めて帰ってくるお盆に、お悔やみの気持ちを白い百合に託しました。

 

 

帰省の自粛などで今年は「お盆」という言葉を例年以上に耳にします。「お盆」「お盆休み」「お盆は家族で」「盆踊りの中止」などなど。ところで、そもそも、「盆」って何ですか?

 

お盆は、正式には仏教用語で「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。お盆は略語だったのですね。

 

その盂蘭盆会の語源は、元をたどると古代インド語。サンスクリット語に「ウラバンナ」という言葉があるそうです。この言葉の意味は・・・なんと、「逆さづり」です。

盂蘭盆会には「逆さづりのような苦しみを解く」という意味が込められているそうです。
また、ペルシャ語に「ウラヴァン」という言葉があり、意味は「霊魂」。どちらの読み方も「うらぼんえ」に似ていますが、無理に漢字をあて日本語に直しているため、少し違和感の残る言葉となっています。

 

 

なぜ、「逆さづり」なんて怖い言葉が語源なのか調べてみると、仏教には「盂蘭盆経」というお経があり、お盆の由来となった説話があるとされています。

 

 

お釈迦様の複数いる弟子の1人に、目連尊者(もくれんそんじゃ)という方がいました。目連尊者はある日、すでに亡くなっている母親が地獄で逆さづりとなって苦しんでいることを神通力で知ったそうです。

母親を救いたい一心からお釈迦様に相談したところ、「7月15日に修業を終えた僧侶たちが集合するので、もてなして供養しなさい」と言われました。さらに「7月15日に多くの人を供養すれば徳を積むことができる」とも言われます。

 

言われたことを実行して母親を救うことができたため、盂蘭盆会が生まれたとされています。

 

 

このならわしが語り継がれ、旧暦7月15日(現在の8月中旬頃)にいろいろな飲食物を盆に盛り、祖先を供養するようになったそうです。お茶などを運ぶトレーをお盆と呼びますが、盂蘭盆会に供物を供える容器のことです。

 

今年の盆踊りは各地で中止せざるを得ない状況ですが、盆踊りが行われるのは15日の夜で、ご先祖様があの世に戻る前の最後の夜。今ではお祭りやイベントのイメージが強い夏の風物詩ですが、最後の夜にご先祖様を盛大にもてなそうという宗教行事なのですね。徳島県の阿波踊りも三大盆踊りの一つです。

 

また、ご先祖を見送る「送り火」の大規模なものといえば、京都で行われる「五山送り火」。先日、大文字焼きのいたずらが注目されましたが、意味を知らないのでしょう。

お盆の時期にニュースになる行事の意味を今一度見直したいものです。それにしても、お盆のきっかけが、「岸壁の母」ではなく、「地獄の母」ってことですか・・・若い人には「岸壁の母」はわかりませんね。失礼。若者はググってください。

田巻 華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナー 「1ミリでも前へ!一歩踏み出す勇気とやる気をプレゼント!」をコンセプトに、生涯アナウンサー&元秘書 田巻華月がおおくりしています。

メルマガをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

オフィシャルサイト こちら

暗闇を照らす月のように それぞれの道に寄り添い光をあて 華を咲かせるお手伝い 

~ あなた ~ MFleur 代表 田巻 華月

オフィシャルサイト こちら

Ameba Blog こちら

田巻 華月(個人) Facebook こちら

M*Fleur Facebook こちら

『「秘書力」で人生を変える!』Facebook こちら

『「秘書力」で人生を変える!』Amazonこちら

Instagram こちら

Twitter こちら