人間は何のために生きているのか＋ポジティブ男子受験体験記Part3

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「人間は何のために生きているの？」

そんな質問をされたら、皆さんは何と答えますか？難しい質問ですね。

その答えを教えてくれた人がいます。

車寅次郎さん。あの『男はつらいよ』シリーズの寅さんです。夫から、自分のことはネタにするな、と止められているため、このメルマガに夫が登場することはほとんどありません。

が、今回はネタにするしかありません。夫は大の寅さんファンなのです。部屋にはシリーズのDVDが全作並べられています。

そんな夫と、昨年末公開された『男はつらいよ』シリーズ50作目『お帰り　寅さん』を初日に観に行きました。50作目のため、これまでの名シーンも登場します。第39作『寅次郎物語』で、高校生になった甥の満男に、「人間は何のために生きてるのかな」と問われる場面があるのです。

寅さんの答えです。寅さんの口調を想像してくださいね。

「難しいこと聞くなあ。何と言うかな、あ～生まれてきてよかったなあって思うことが何べんかあるじゃない。そのために、人間、生きてんじゃねえのか」。

人間の生き方を、究極のわかりやすい言葉で表現した寅さん。ああ、本当にそうだなあと納得しました。

ちなみに、公立高校の入試直前ですが、受験生はもちろん、お子さんから「何ために勉強するのか」聞かれたことはないでしょうか。誰もが子供の頃、1度は思ったことがあると思います。

田巻は高校の数学で、サイン、コサイン、タンジェントなんて、いつ役に立つの？と思いながら解いていました。今、ネタになったのでは役には立っていますが・・・

第40作『寅次郎サラダ記念日』のなかで、進学準備に身が入らない満男が、「何のために勉強するのかな」と尋ねます。この難問にも、寅さんはこんなふうに答えています。

「人間長い間生きてりゃ、いろんなことにぶつかるだろう。そんな時に俺みたいに勉強してない奴は、このサイコロの目で決めるとか、その時の気分で決めるしかしょうがない。ところが勉強した奴はな、自分の頭でキチンと筋道たてて、こういう時はどうすればいいかってことを考えることができるんだ。だからみんな大学に行くんじゃないか。あ～久しぶりにきちんとしたこと考えたら頭痛くなっちゃった」

夫は口上が書かれた湯呑みとクリアファイルを手に入れてご満悦でした。