忘れられない衝撃の新潟デビュー

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2018年10月5日配信分のメルマガの内容です。

平成30年、早いもので10月に入りました。毎週日曜日のニュースを読んで、ちょうど8年。日曜日はお休みではなく、朝寝坊できない日でございます。

鹿児島放送で局アナ、社長秘書として勤務し、21年の会社員生活を経て、縁あって新潟でフリーに。新潟に来て半年後からお世話になっているUX新潟テレビ21で、現在は毎週日曜日のお昼と夕方、更に夜のニュースを担当しています。

日曜日だけに、様々なイベントのニュースを読むことも多く、ああ、またこの時期かと1年の早さを実感することも。今月末には新潟市長選が控えていますが、日曜日は選挙の投票日のため、この8年でお伝えした選挙速報も数え切れない程です。日曜日を担当することで、特別なニュースをお伝えする機会に恵まれました。

週に1度ととはいえ、局アナ同様に訓練もあります。先日は、定期的に行っている地震対応訓練がありました。ニュースを読んでいる途中で突然地震が起こった想定で、そのまま実況、注意喚起のコメントをどのように伝えるのか、本番さながらに訓練します。

震源地がどこで、県内の震度がどの程度で、津波はどのような状況なのか、訓練なので、もちろん事前にはわかりません。震源地に各地の震度、津波の情報など、次々と入ってくるデータを確認し、同時に、イヤホンからはディレクターの指示が聞こえ、フロアディレクターからは手書きの文字で指示が飛びます。聖徳太子か千手観音か！？とまでは言いすぎですが、あのような感じです。

緊張感のなかで、全ての神経を集中する感覚、手順を確認していきます。終わってみると、この言葉が出てこない、わかりやすい実況ができない、など反省点もあり、トホホです。しかし日頃から訓練を積んでいる経験が自信になり、伝える側が落ち着くことは出来ます。

実際には、出番はない方がいいわけで、しかも週に1度の担当ではめったにないこと・・・のはずが、実は田巻は、そのめったにないことを、記念すべき新潟デビューの日に経験してしまいました。

忘れられない新潟での初仕事。それは、衝撃の新潟デビューでした。新潟での初めてのニュースを担当する日、出社した6分後に突然赤色灯が回り地震発生の一報が入りました。上越地方で震度5弱の地震発生。当時は、震度5弱以上はマスターカット（番組の途中ですが、と出てくるあれです。）をする決まりでした。

東日本大震災から半年前のことです。新潟の地名も把握出来ていないなか、とにかく状況を伝え・・・記者もデスクもバタバタ。そしてそんな時ほど、ス～と冷静になる私なのです。更には、まさかの全国ニュースへ。テレビ朝日の長野智子キャスターから「新潟の田巻さん！」と呼ばれて1番驚いたのは、UXの社員だったでしょう。

画面を通して初めて対面した社員がほとんどです。古巣の鹿児島放送でも突然の全国ニュース出演に騒然となったようです。

大きな被害がなかったのが幸いでしたが、この1回でUX社員そして新潟県民にご挨拶ができ、忘れられない新潟デビューとなりました。

あれから８年。新潟に移住した当初は、10年で県民の皆様に名前を覚えていただこうと誓いました。