情けない話

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2021年5月14日配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

情けない話をひとつ・・・

 

めったに口にしない「ぬれ煎餅」を食しました。珍しいカレー味で、ついつい、つまみ食いがすすみます。

もうこれで終わりにしようと、最後の一枚のしっとりした食感を味わっていた時、事件が起こりました。

 

 

「ガリッ」

 

 

「？　なぬ？　？」

 

 

「異物混入か？」

 

 

取り出してみると、銀の詰め物でした。トホホ。ぬれ煎餅の粘着力、恐るべし。

 

セーフ！セーフ！セーフ！ああ、飲みこまなくてよかったとポジティブに考えましたが、経年劣化も否めない銀歯を見つめると・・・侘しさと共に情けなさが込み上げました。

 

 

 

年中無休の歯科医院に連絡すると、「ゴールデンウィークは臨時休診・・・」と明るい留守番電話の声。「ケッ、年中無休とは言え歯医者さんもそりゃあ休みたいよね。臨時って便利な言葉！」と吐き捨てて、諦めました。銀歯が取れたただけで、人間、なんだか乱暴者になります。

 

 

 

連休明けに、ようやく診療してもらいましたが、そこでまた事件は起きました。

 

 

銀の詰め物は、なくさないようにティッシュで包んで持ち込みましたが、歯科衛生士さんが申し訳なさそうに言います。

 

「ティッシュに何もなくて・・・」

 

 

「ええっ～！！！」

 

 

鞄の中、さらには車の中まで探しに行く田巻・・・

 

 

 

 

銀歯が・・・消えました。チーン。

 

 

情けない・・・

 

 

 

再度作り直すために型をとる羽目になったわけですが、予期せぬ麻酔。

 

その後3時間以上、おもしろいほど、左頬左唇に感覚がありません。それなのに、仕事に没頭して麻酔を忘れ珈琲を口からこぼし・・・カフェで注目される田巻。

 

 

 

 

情けない・・・

 

 

 

さて、「情けない、情けない」と何度も口にしていると、「情けない」という表現が本当に合っているのか不安になりました。

 

 

ここまでの「情けない」は、みじめ、残念、自分にがっかり、嘆かわしいという意味で使っています。しかし、「情け」が「ない」と言うと、意味が違うのではという疑問が生まれ、調べてみることに。

 

 

 

「情けない」は、「情け無い」と書かれることもある形容詞で、以下のように複数の意味がありました。

１　情け心がない。思いやりがない。

２　同情の余地がない。残念。あまりのふがいなさにがっかりする。嘆かわしい。

３　みじめである。見るにしのびない。みすぼらしい。

４　風流ではない。風情がない。

 

現在主に用いられているのは1～3の意味で、4は古典などでみられる使い方です。

 

 

「情け」という言葉には、「思いやり」の意味以外にも「情趣・風情・趣」の意味もあるため、古語で「情け無い」は、やはり、「思いやりがない・風情がない」という意味なのですね。

 

 

 

それが、なぜ「みじめ」などの意味で用いられるようになったのでしょう。

風情がない（見ていて美しさがない）

↓

見るにたえない（見ても心地よくなく、見ていられない）

↓

みじめ（見苦しい）

と変化したのではないかという説に頷けます。

 

 

今さらながら、「情けない」の意味を調べる「情けない　は・な・し」でした。「歯なし」だけに。

 

 

さて、ようやく本日、作り直した銀歯を入れますが、何も事件が起こらないことを祈るばかりです。

 

ところで、私の銀歯は本当にどこにいったのでしょう。情けない・・・

 

***************************************

●○●　編集後記　●○●

***************************************

昔、「芸能人は歯が命」なんてCMがありましたが、アナウンサーも歯が命。“白さ”ではなく、噛み合わせなどがしっかりしていないと、発音に影響が出るからです。

 

歯・・・大事にしましょうね。でも、もう一度、ぬれ煎餅に挑戦してみます。

 

田巻　華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナー　「1ミリでも前へ！一歩踏み出す勇気とやる気をプレゼント！」をコンセプトに、生涯アナウンサー＆元秘書　田巻華月がおおくりしています。