「明日」を何と読む?

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大学の授業で、秘書検定の問題を読み上げたときのことです。問題文と選択肢に「明日」という文字が何度も登場しました。田巻はあえて、「あした」「あす」「みょうにち」と使い分けたのですが、その日の感想に、「『みょうにち』という読み方を初めて知った」と書いた学生がいました。

これは例年ある感想なので、驚きはしませんが、皆さんは、この「語感」の違いを使い分けていますか?

「あした」は日常会話で使われる言い方。「あす」は、やや改まった言い方。「みょうにち」は、さらに丁寧で改まった言い方で、格式ばった雰囲気で使われます。

このような「語感」の違いを表す「日本語 語感の辞典」(岩波書店)が、田巻がニュースを読んでいる新潟テレビ21のニュースアナウンサー席にあります。今、目の前にそれが・・

それによると、「明日」についてこのように記されています。

『「あした」も「あす」も「みょうにち」も、きょうの次の日をさす点で基本的な意味はまったく同じだ。しかし、どんな場合にどれを使っても常にしっくり来るわけではない。「あした」は親しい人たちの間の日常会話でふつうに使われるくだけた感じのことばだ。「あす」はそれより少し改まった感じがあり、家族や親しい人に向かって使うと、若干取り澄ました響きがあって水くさい印象を与えかねない。「みょうにち」はさらに改まった感じが強く、格式ばった雰囲気になる。』

ニュースや気象情報でも、「あす」とやや改まった言い方をします。もちろん、ビジネスでは、「あす」または「みょうにち」で、「あした」は控えた方がいいでしょう。

語感の辞典には、他にも言葉の選び方を考えさせられる紹介がありました。

あることばをどんな文字で記すか、というくだりでは、何の変哲もない「中村」も「ナカムラ」と書けば日系人めいて見え、「中むら」という看板は何やら料亭じみた雰囲気。外来語は通常カタカナで書きますが、慣用を破って「ふらんす」と書くとやわらかい感じになり、「仏蘭西料理」という看板を見ると何だか高そうで財布の中身が心配に。「コーヒー」は「珈琲」と書くと、紙コップ入りのインスタントではイメージが合わず、「総理」は「ソーリ」と書くと威厳がガタ落ち。「広島」は、「ヒロシマ」と書いたとたんに被ばくの連想が強くなる・・・

言葉を選ぶのは、伝えようとする情報だけはないのですね、表現したその人自身の感じ方、考え方、価値観や教養、品性を含めた人間性が、選んだ言葉を通して相手に伝わるのでしょう。

同僚同士、上司や部下、お客様や仕事相手、に対してなど、常に相手とその場面、そして、自分の立場を踏まえて使い分けることが大事です。その場面を踏まえているからこそ美しく心地よい日本語になっています。

一昨日、5月18日は、「こ(5)と(10)ば(8)」と読む語呂合わせから、ことばの記念日でした。「ことば」を大切に使い、「ことば」によって人と人とが通じ合えることに感謝し、「ことば」で暮らしをより豊かにすることが目的です。

言葉遣いは心遣いです。相手に対して心ある言葉を選んで使いたいものです。しかし、使い分けるには、言葉を知らなければなりません。自分の気持ちや考え方を相手に伝えるにはどんな言葉がしっくりいくのか、言葉を知る、ボキャブラリーを増やすことは、生活に彩りが生まれます。

言葉を知ることは人生を彩ることでもあるのですね。言葉はその人がどんな言葉の世界に住んでいるかを正直に表してしまうものです。田巻もまだまだ修業が足りません。

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』は、お陰様で重版しました。3月3日に電子書籍も発売になりました。本を持ち歩かなくてもいいので、とても便利というお声をいただき、ありがたいことです。ご自宅や会社に紙面で一冊、更にkindle版もいかがでしょうか

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