右と左のお話 Part1

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2023年3月3日配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

先日、京都を訪れたときのことです。三十三間堂を拝観し、せっかくなので、隣の京都国立博物館にも行ってみると、「雛まつりと人形」という特別展示が行われていました。

 

きょう3月3日は雛まつり。女の子がいらっしゃるご家庭では、雛人形を飾ってお祝いでしょうか。ところで、飾っているご家庭の内裏雛(だいりびな)の男雛(おびな)女雛(めびな)はどちらが右?左?でしょう。思い浮かべる並びはいかがでしょうか。

 

男雛と女雛の正しい並べ方はよく話題になりますが、博物館の展示は京人形を楽しむものだったため、向かって右が男雛。左が女雛の並べ方ばかりでした。

京都、大阪といった上方、現在の関西地方と、関東を中心とした並べ方は左右が逆というのはよく知られています。ではなぜ、その違いが生まれたのでしょうか。

 

 

置き方が逆になる現象の要因は、内裏雛が模しているという「帝」と「妃」の位置が、昔と今では変わっているからです。

 

日本には古くから「左上右下(さじょううげ)」「左方上位(左側の方が位が高い)」という考え方がありました。平安時代から明治2年まで、天皇の住まいである京都御所では、天皇は正殿の紫宸殿で南向きに座っていたといいます。太陽が昇る東は沈む西より尊重され、その結果、左上位という考えが生まれたのだそうです。

 

このため、左大臣と右大臣では、左大臣の方が格上になります。神社で手水を使うときに左手から清めるのも同じ理由です。

 

雛人形は平安貴族の姿をしていますが、平安時代の帝は、妃の左側(向かって右)へ座っていました。京都と関西の一部では、そのしきたりに従って、内裏雛を並べているのです。

 

 

一方現在の皇室では、天皇は必ず皇后の右側(向かって左側)に立たれます。座られる場合も右側です。この位置の取り方は、西洋式のルールにのっとっています。

 

明治時代の終わり頃から日本でも西洋に準じて、このルールが取り入れられました。つまり関西(特に京都)は伝統を重んじる昔のルール、関東は西洋を取り入れた今のルールに従っているのです。このため、どちらが正しくてどちらが間違いとは言えませんね。

 

 

 

ちなみに、子どもの頃に歌った童謡「うれしいひなまつり」で、「お内裏様とお雛さま~」と覚えたせいで?大人になるまで、男雛はお内裏様、女雛はお雛様と思っていました。しかし、これは作詞家サトウ八チローの作詞が間違っていたことが知られています。

 

「天皇と皇后の結婚の儀」がもとになっているため、お内裏様は、「男雛(天皇)と女雛(皇后)」の両者を指す言葉。一対で「内裏雛」なのです。

 

 

一方、「お雛様」は、簡単にいえば「雛人形」のことで、男雛・女雛に限らず三人官女以下の全てのお人形のことも含みます。必ずしも女性の人形のことだけを指しているわけではないのですね。

 

さて、この右か左か問題は、私たちの生活やマナーにも見られます。つづきは次回のPart2で。

 

 

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』をもとに、インスタグラム「ビジネスマナーミニ講座」をお伝えしています。毎週火曜日に更新します。フォローしていただければ嬉しいです。

田巻 華月 Instagram

https://www.instagram.com/katsuki_tamaki/

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』は、お陰様で重版、3刷出来し、電子書籍も発売になりました。本を持ち歩かなくてもいいので、とても便利というお声をいただき、ありがたいことです。ご自宅や会社に紙面で一冊、更にkindle版もいかがでしょうか

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

メルマガをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

オフィシャルサイト こちら

暗闇を照らす月のように それぞれの道に寄り添い光をあて 華を咲かせるお手伝い 

~ あなた ~ MFleur 代表 田巻 華月

オフィシャルサイト こちら

Ameba Blog こちら

田巻 華月(個人) Facebook こちら

M*Fleur Facebook こちら

『「秘書力」で人生を変える!』Facebook こちら

『「秘書力」で人生を変える!』Amazonこちら

Instagram こちら

Twitter こちら