「メリハリ」は、〇〇用語！？

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毎年、新潟市内の小学校6年生の授業「総合的な学習の時間」に呼んでいただき、アナウンサーの仕事について話しています。

 

 

今年も今週火曜日に伺い、アナウンサーの仕事全般やニュースができるまでを映像を交えてお伝えしました。

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【その夢、応援しています！2023キャリア学習講師～アナウンサーの仕事～】

その夢、応援しています！2023キャリア学習講師～アナウンサーの仕事～

 

子どもたちからは、さまざまな質問が飛んできますが、話をするときのポイントを聞かれました。

一本調子ではなく、自分が伝えたいことを強く言ったり、高い声で言うなど、いわゆる「メリハリ」をつけると、聞いている人に伝わりやすいことを話しました。

 

 

一本調子は聞いていて飽きますが、抑揚がある話し方は、どこを強調したいのか聞き手もわかり、話に集中できるため、結果、伝わりやすくなります。

 

この「メリハリ」という言葉。特に音声の高低、抑揚を言いますが、「生活にメリハリをつける」「メリハリをつけて仕事をする」など、物事の強弱を表すときにも使います。　　　　

ところで、このメリハリが、元は何の用語かご存じでしょうか。

 

 

答えは、音楽用語、具体的には邦楽用語です。

 

「メリハリ」は、ゆるむことと張ることを意味し、漢字で書くと「「減り張り」です。意味から想像して、「張り」はすぐに思い浮かぶと思いますが、「メり」が「減り」とはすぐには思いつかないかもしれません。

 

「減る」という漢字を見れば、「へる」と読むのが一般的ですが、「減る（める）」という言葉は実際にあります。「減り込む」などと使いますが、

辞典を引いてみると、【減る】める

１　へる。少なくなる。

２　衰える。弱る。めいる。

 

「減り張り」の由来となったのは、「メリカリ」という伝統的な音楽用語です。音色を表現する際に使われていた「メリ」と「カリ」の意味は次のとおりです。

・メリ（減り）：低い音、弱い音
・カリ（上り・甲（かり）」：高い音、強い音

 

現代でも「メリカリ」は、尺八などの伝統楽器の音色を変化させる際に用いられているそうで、「沈り浮り」と表記されるそうです。

 

後に、「メリカリ」の「カリ」が「ハリ」に変化し、「減り張り」になったとされます。ちなみに、ネットで物を売り買いする「メルカリ」とはまったく関係ありませんのでご注意を。

 

ゆるむことと張ること、物事の強弱という意味から派生して、形あるものにも用いられるようになりました。なかでも最近よく耳にするのが、引き締まった美しい体型を意味する「減り張りボディー」のような表現です。

由来を辿ると音程を表す言葉であった「減り張り」が、比喩的な使われ方に変化していったのも興味深いものです。

 

さて、人間はずっと頑張り続けることはできないものです。頑張るためにも、時にはのんびりと心身を休めることも必要です。

 

輪ゴムは、伸縮して何か物を留めるときは伸ばして使いますが、長時間伸ばした状態にしておくと、その分劣化は早くなります。ボロボロに切れてしまったことが何度もありました。使わないときは伸びていない状態なので、輪ゴムに負荷はかからずに劣化は防げます。

 

人間も、頑張りすぎると病気になったり、怪我をしたり、頑張り続けると中だるみしたりするものです。

心身ともに健康で生きるためには、やはり、「メリハリ」をつけて、オンとオフを上手く切り替えることが大切ですね。

 

拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』をもとに、インスタグラム「ビジネスマナーミニ講座」をお伝えしています。毎週火曜日に更新します。フォローしていただければ嬉しいです。

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