よい物をつくる「人」をつくる！マルト長谷川工作所　第1回マナー研修

新潟県三条市は江戸時代から続く、全国有数の金属製品の一大産地です。特に刃物類は高い品質で知られ、現在では「Sanjo Japanブランド」として海外でも評価されています。この鍛冶の伝統の中で成長し、創業98年を迎えた株式会社マルト長谷川工作所のビジネスマナー研修を担当しました。

1年半ほど前に工場の見学をさせていただいたのですが、ペンチやニッパー（爪切り）の一貫生産には非常に驚きました。最初の工程である鍛造から包装に至るまで、工具をつくる為に必要な50以上の工程全てを社内で行っています。この「一貫生産」が細やかな管理と安定した品質の実現を可能としているのですね。

世界に通用する物づくりのプロ集団として、チーム一丸となって高品質でブランド力の高い商品づくり、そのために技術向上と職人文化の伝承に努めていらっしゃいます。

商品の高い品質が日本はもとより、世界で認められることは素晴らしいことですが、その商品を届けていくのは、やはり、人。企業理念にも「人づくり」を掲げていらっしゃいます。「人を作り、商品を造り、富を創る」が基本理念。100年企業を目前に、改めて、「よい商品をつくるためには、よい人づくりが重要」と、ビジネスマナーを学び直し、コミュニケーション能力、モチベーションアップのために取り組んでいらっしゃいます。

拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』出版の際、アマゾンキャンペーンの賞品の一つとして、マルトブランドのニッパー（爪切り）を抽選でプレゼントしましたが、そんなご縁もあり、今回から数回にわたって、研修を担当することになりました。

初回の大きなテーマは、第一印象の重要性。第一印象というと、初めて会ったときのその瞬間と思われるかもしれません。もちろん対面で会う時の印象は重要なのですが、はじめてのお客様から来るメールへの返信、直接会わなくても電話応対、それに伴う言葉遣いも、すべてが第一印象になります。実際に会わなくても、会うなら会う前から第一印象が決まってしまいます。