「車座」で「おひや」

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ニュースを読んでいると、「知事と車座トーク」など、「車座」という言葉はわりと身近です。

広辞苑はじめ、多くの辞典には、

「大勢が輪になって座ること。多くの人が輪状に内に向かい合って座ること。おおぜいが円形に座ること」と説明されています。

この説明に何の疑問も持たなかったのですが、先日、驚きの勘違いを耳にしました。

学生が、「車座とは、車の座席のように、全員が前を向いて車に乗るときの配置で座る」と思っていたのです。そんな座り方では話しづらいと思っていたようで、この勘違いには驚きました。漢字そのままを想像すると、確かにわからないでもありません。思い込みとは怖いものです。

さらに、「おひや」問題です。

ある程度大人になれば、「おひや」は、「水」であることが常識ですが、アルバイトの失敗談を目にしました。

飲食店で、お客様から「おひやちょうだい」と言われ、水と知らずに「冷酒」を持っていき、グイっと飲んだお客さんが驚いたというエピソードです。そのお客さんは年配の男性で、笑って許してくれたそうですが、自身の思い込み、さらには、“この言葉の意味がわからないはずがない”という思い込みも怖いものです。

「おひや」は、漢字で書くと「御冷」または、「御冷や」

  • 水。冷たい飲み物。
  • 冷御前(ひやごぜん)の「ひや」に「お」をつけたもので、冷や飯。

の意味もあります。

「おひや」は、水の意味の女房詞「お冷やし」の略です。ただ、「し」が略されただけですが・・・

女房詞(にょうぼうことば)とは、室町時代初期頃から宮中や院に仕える女房が使い始め、その一部は現在でも用いられる隠語的な言葉です。省略形や擬態語、擬音語、比喩などの表現で、優美で上品な言葉遣いとされ、主に衣食住に関する物事について用いられました。のちに将軍家に仕える女性、侍女に伝わり、武家や町家の女性へ、さらに男性へと広まったとされています。

女房詞は、おにぎり・おむすび(握り飯)、おかか(鰹の削り節)おさつ(薩摩芋)など、私たちの身近に溢れています。

ところで、「おひや」は水でも、ただ「ひや」といえば、多くは「冷や酒」の意味になります。確かに紛らわしいものです。

面白いことに、「車座」を事典で引くと、使い方の例として、「―になって酒を飲む」「―になって酒盛りをする」と、お酒と結びつけた表現ばかりでした。

車座で「お冷や」を飲む → 輪になって座って、「水」を飲む

車座で「冷や」を飲む  → 輪になって座って、「冷や酒」を飲む

「お」が付くか付かないかで、意味も変わります。

言葉って、難しいですね。

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