衣替えの季節に「衣替え」を考える

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充電の調子が悪く、だましだまし使っていたスマホ。いよいよ、最悪の状況が想像できたため、新しい機種に変更しました。

その際、目に入った文言が「スマホを衣替え」です。また、ネットでスマホケースを探すと、そこにも「スマホケースを衣替え」「スマホまわりを衣替え」という表現が多く見られました。スマホのカバーやロック画面、待ち受け画面を替えることを指しています。昨今、衣替えの対象は衣服だけではないようです。

「衣替え」を辞書で調べると、『季節に応じて着るモノを替えること』とあります。現在では、学校や企業などの制服を6月1日から夏服、10月1日から冬服に改めるのが一般的とされています。


『日本国語大辞典』によると,衣替えの歴史は平安時代にまでさかのぼります。中国から伝わり、「更衣」と呼ばれ、年2 回、夏と冬の装束を入れ替える貴族の行事でした。江戸時代になると、旧暦4月1日に夏の衣に替え、10月1日に冬の衣に替える宮中行事に。それが民間にも普及し、衣服や調度の家具の類まですべて季節に合ったものに替えていたようです。つまり、江戸時代の衣替えの対象は衣服だけではなかったということになります。

国語辞典を引いてみると、多くの辞典では衣服と記されていますが、比喩的に、外観・外装などをすっかり変えること。ともあります。

大辞林には、

(1)衣服を着かえること。着がえ。

(2)季節に応じて衣服や調度をかえること。平安朝では、4月1日と10月1日にそれぞれ夏装束・冬装束に改めた。室町・江戸時代にはさらに細かい決まりがあった。現在は制服については,6月1日と10月1日を目安として行われている。

(3)(比喩的に)建物や街路などの外装や内装を一新すること。

とあります。

『三省堂国語辞典』では「② 見かけ・性格などを変えること」と定義され“商店街の衣替え”という用例や、他の辞典にも飾りつけをすっかり替えたり、商売を替えたりすること。「クリスマスをひかえて商店街がすっかり―する」などの用例が記載されています。

ニッポン放送のサイトによると、平安時代などは『衣替え』のことを『更衣(こうい)』と呼んでいたそうです。ところが当時、天皇のお着替えを担当する女性のことを『更衣』と呼んでいたため、民間の人々は衣服を着替える『更衣』のことを『衣替え』と言い表すようになったそうです。この『更衣』という字を書いても『ころもがえ』と読みますが、これはこのときの名残りだと考えられています。「更衣室」という表示は今もありますね。

ことばの解釈は移り変わるものですが,四季を愛する日本人として言葉にも、「季節感」や「新しい季節へのワクワク感 は失いたくないと思います。

さて、明日は10月1日。そろそろ、衣替えでもしますか。衣替えの季節に「衣替え」について考えてみました。

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