粉からつくっています？

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2021年3月26日配信分のメルマガの内容です。編集後記やセミナー情報などをタイムリーにご覧いただくには、メルマガにご登録ください。メルマガは毎週金曜日の午後に配信しています。

先週末、またも杯を傾けながら、実はメルマガの題材にしたことを事後報告したのですが・・・大喜び。

 

待ってましたとばかりに、気になるCMの言葉があると話し始めました。ご主人が得意げに言います。

「〇〇製麺のCMで、『すべての店で、粉からつくる』って、   あれっておかしいと思いませんか？」

 

おかしい？どういうこと？しばし考え込む田巻。皆さんは、いかがですか？

 

 

はっ！すべての店で、「麦を製粉している」とも受け取れるということか！

 

人間、その言葉からある程度想像するものですが、「粉を打ち、麺をつくっている」と理解していました。

 

 

 

 

実際、ホームページをのぞいてみると、その理解は正しく、「100％国産の小麦粉からうどんを打っています」と書かれていました。

 

 

 

小麦粉をつくっているわけではなく、小麦粉は仕入れていて、すべての店舗で製麺しているということです。

 

 

誤解を与えるのは、「から」という言葉です。辞典で見てみると・・・想像以上に意味が多すぎるのです。そもそも、格助詞と接続助詞、終助詞的など3パターンの使い方がありますが、ややこしいので、今回関係のある格助詞のみ見てみると、

 

 

１　動作・作用の起点・出発点や、それがもたらされるそもそもの原点を表す。

「午後1時から会議を行う」「学校からまだ帰らない」

 

 

２　物事の順序・範囲を示す場合の始まりを表す。

「あなたからどうぞお先に」「片っぱしから読む」

 

 

３　経由点を表す。

「玄関からお入りください」「窓から朝日がさしこむ」

 

 

４　原因・理由・根拠を表す。

「風邪から肺炎を引き起こす」「運転手の不注意から大惨事になる」

 

 

５　材料・構成要素を表す。

「酒は米からつくる」「石油からつくられる化学製品」

 

 

６　予測・予想される基準に達するほどであることを表す。

「一千万円からの借金がある」

とあります。

 

 

 

こうしてみると、あてはまるのは５です。

粉からつくる　=　粉を原料として麺をつくっているということで、あてはめると間違いではありません。

 

 

しかし、違和感を持つ人がいるのは、「うどんは粉からつくる」と、主語がないためでしょうか。

 

 

ところがそうなると、「そもそも、うどんを小麦粉以外からつくる店があるのか？」粉以外のものでうどんができるのかという疑問が湧いてきます。

 

 

CMで訴えたいのは、麺を各店でつくっている、「製麺から始める」ということです。この場合の「から」は、１の動作の起点の意味です。

 

結果、「〇〇製麺は、すべての店で製麺から始めています」ということになりますが、これではCMのインパクトに欠けますね。

 

 

 

いやはや、またも隣のおっさんは、ただの飲んべぇじゃないと確信した田巻です。ということで、いいとこを突いてくる「隣のおっさんシリーズ」は、「ポジティブ男子シリーズ」につぐ人気シリーズになる予感です・・・

 

田巻　華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける！」メールセミナー　「1ミリでも前へ！一歩踏み出す勇気とやる気をプレゼント！」をコンセプトに、生涯アナウンサー＆元秘書　田巻華月がおおくりしています。