キムタクから学ぶ

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今月から始まった木村拓哉主演のドラマ『風間公親―教場０－』。『教場』シリーズの風間公親は当たり役と言われ、田巻も見逃さないように、毎週、繰り返し録画予約もしています。

 

 

 

『教場』『教場Ⅱ』の警察学校での教官とは違い、今回はその前の、指導刑事をしていた現役時代を描いています。初回を見た際、今までの警察ドラマではあまり気にしていなかった点が妙に気になりました。

 

 

新人の若手刑事が、指導官に向かって敬礼、いわゆるお辞儀をするシーンが何度も出てきたのですが・・・

 

皆さんが、「警察官のものまねをしなさい」と言われたたら、どんな行動をするでしょう。

 

いくつか考えられますが、田巻は、指先を揃えて目の上のあたりおき、姿勢をただすあのポーズです。警察ドラマでは、あのポーズはよく見かけます。しかし、今回の『教場０』に登場する刑事はピシっ、ピシっと体を前に倒しますが、手は身体の横にしっかりと付けたままでした。

 

制服を着ている警察官と私服刑事の敬礼の仕方は違うの？と思ったのです。

 

 

おそらく、これまでの多くの刑事ドラマでも敬礼シーンはあったはずですが、今回は指導刑事に指導される新人刑事が登場するため、そのシーンが目立ったのかもしれません。

 

 

現に、敬礼の仕方は警察学校で研修があり、「手首も手もまっすぐ伸ばして、親指はきもち内側にしまうようにし、人差し指先が眉と目の間に来るようにサッと」と指導されるそうです。

 

 

眉と目の間と決まっているのには驚きました。そしてもう一つ驚いたことに、帽子をかぶっていないときは、普通のお辞儀が敬礼なんだそうです。

 

 

「刑事だから」ではなく、「帽子をかぶっていないから」という理由でした。もう一度録画したものを見返してみると、警察学校のシーンで、制服姿の教官がお辞儀をしていましたが、普通のお辞儀をしている教官は帽子をかぶっていませんでした。

 

では、なぜ帽子をかぶっていたら、あのポーズをするのでしょう。

 

これには諸説あるようですが、中世の騎士が上官に対し、自分の顔を見せるために「甲冑の目のところを持ち上げたのが始まり」や、「手を持っていくことで、上官の前で脱帽する形を示して恭順の意を表す」などです。

 

 

そもそも、私たち日本人はなぜお辞儀をするようになったのでしょう。海外から見ると、日本人の行動として、よく取り上げられます。

 

挨拶をするときに頭を下げるのは、これもまた諸説あるようです。

「農耕民族は相手と目を合わさないのが礼儀だったから」「頭を相手に差し出すことで恭順の意を表した」などです。

 

 

お辞儀に関しては、時代と共に変化し、現代では、相手を見て言葉を発し、その後にお辞儀をする語先後礼（分離礼）のお辞儀が最も丁寧とされています。拙著にも詳しく書いていますので、ぜひ確認してみてください。

 

 

4月はさまざまな業界で、マナー研修をしている田巻ですが、「なぜそうするのか」「そもそも」など、ものごとの起源や歴史を伝えると、納得してもらえるようです。

 

大学では前期授業も始まりました。1年を通して行う田巻のビジネスマナーの授業では、毎授業、お辞儀で始まり、お辞儀で終わります。1年が経つ頃には、綺麗できちんとしたお辞儀を体が覚えてできるようになります。

ということで、敬礼！ピシっ！

 

 

拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』をもとに、インスタグラム「ビジネスマナーミニ講座」をお伝えしています。毎週火曜日に更新します。フォローしていただければ嬉しいです。

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拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』は、お陰様で重版、3刷出来し、電子書籍も発売になりました。本を持ち歩かなくてもいいので、とても便利というお声をいただき、ありがたいことです。ご自宅や会社に紙面で一冊、更にkindle版もいかがでしょうか

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