なぜ、風邪は「かかる」のではなく「ひく」?

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新型コロナウイルスが猛威をふるっています。世界中で新型肺炎の患者の増加が報告されていますが、「感染」という言葉が使われています。

 

様々な病気になったことを、「癌になって・・・」「肺炎を患い」「インフルエンザに罹(かか)り・・・」など表現します。

 

先日のNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」で、くしゃみをした明智光秀が「かぜでございますか」と声をかけられるシーンがありました。私たちにとって身近な病気のひとつが「かぜ」です。特にこの時期に体調不良になると、「かぜひいた?」と声をかけたり、かけられたり。

 

しかし、「かぜにかかった」とは言いません。なぜでしょう。

 

 

「かぜ」は、「風邪」と書きますが、そこにヒントがありました。風邪の語源を調べてみると、まさに、「風」。昔は、吹く「風」は大気の動きであるとともに、人の肉体に何らかの影響を与える原因として考えられていたといいます。

悪霊が吹かせる邪悪な「風」。「風」が運んでくる「邪気」を体の中に「引き込んで」しまうと、「風邪」という病になると考えられていたのです。

 

そこから、「風邪をひく」と言われるようになったのですね。「ひく」とは、邪気を引き込むこと。

 

祈祷などの民間療法が当り前の昔は、何かが取り憑いたことが原因で病気になると考えていたので、頷けます。

 

 

「風」を病の意味でも使われるようになったのは平安時代のようで、風病(ふびょう・ふうびょう)と発音するようになり、体に悪い影響を及ぼす「邪」をつけて「風邪(ふうじゃ)」と呼ぶようになったのは鎌倉時代。さらに、「風邪」を「かぜ」と呼ぶようになったのは明治時代なんだそうです。

 

 

「ふうじゃ」が引き起こす病の1つと考えられていたのが「風湿」。雨が降るなど湿度が高いときに発症、悪化するために「湿」の字が付けられ、現在の「リウマチ」を意味します。

 

 

また、他にも「風」という字がつく怪我や病気が多いことに気がつきます。破傷風、風疹、痛風、中風・・・

 

中風(ちゅうふう・ちゅうぶ)とは、脳卒中の俗語で、「風に中(あ)たる」と書き、かぜが麻痺の原因になると考えられていた名残だといいます。

 

 

その症状が「風邪(ふうじゃ)」によって引き起こされると考えられるようになったのは奈良時代の頃からで、江戸時代中期には、「突然」を意味する「卒」をつけて「卒中風」と呼ばれました。

 

 

明治時代に原因は脳にあるとわかり、「風」を外し、「脳」をつけて、「脳卒中」と命名されたそうです。脳とわかって改名されるまで1200年もかかってしまったのですね。

 

 

病気の表現も由来を知ると興味深いものです。感染したくも、かかりたくも、引きたくもありませんが、心地よい風にはあたりたいと思います。

 

 

今月の田巻は出張が多く、新幹線や飛行機に乗る機会が増えるので本音を言えば、少々ビクビクしています。新型コロナウイルスによる肺炎、インフルエンザはもちろん、邪気を引き込まないようにしましょうね。

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