「~という形になります」って、どんな形になるの?

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このメルマガで気になる言葉をつづっていると、読者の方からもいろいろな反響があります。先日も、直接お会いする機会があった読者の方と言葉遣いの話になりました。

 

 

先生で同業者ですが、「~という形になります」という言葉遣いについてです。

 

その方がおっしゃるには、「使い方もおかしいが、以前はテレビで、もしそのような言葉を使っても、テロップでは正しい言葉遣いに修正されていた。しかし最近はそのまま『という形になります』など表記され、それはどうかと思う」というものでした。

マスコミに身をおく者としては、大変心苦しい思いです。学生たちにも、「テレビの人間が言うのも恥ずかしいが、テレビがすべて合っているわけではない」と伝えてあります。

 

 

例えば、「食べれなくて」と、ら抜き言葉を使っている人のコメントは、「食べられなくて」など修正されることはよくあります。

 

一つのVTRを作るにも、ディレクターやプロデューサーなど多くの人の目で見てチェックされますが、間違っていること自体知らない場合は、それが放送されてしまうこともあります。

 

 

そんな話をした数日後、まさにテレビの情報番組で「という形になります」と字幕スーパーが出ているではありませんか。拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』でも、「~という形になります」の言葉遣いを取り上げています。

遠回しな表現なので、形のないものには使わず、シンプルな言い方にするよう記載しています。

× ご負担いただく形になります  〇 ご負担をお願いしております

 

 

しかし、よく聞く言い回しなので、あまり違和感がない人もいるかもしれません。「~という形になります」を使う側は、自分が「~してください」と言うよりも「~という形」と言ったほうが婉曲な言い方になるので丁寧だと感じるのでしょう。

 

また、「~です」というよりも、「~という形になります」と言ったほうが、「ルールなので」と言うよりもやわらかい印象になります。しかし、「私の意見ではないけれど、こういう決まりになっているので」と責任逃れのような、他人事のような言い方に聞こえる場合もあるでしょう。

 

 

婉曲=丁寧という日本語ならではの文化からくるのでしょうが、無形である行為に、わざわざ「形」と付けて表現するのは間違っています。「~です」「~でございます」「~をお願いいたします」と、シンプルなほうが、言いたいことが伝わりやすいでしょう。

 

また、「形」を使わなくても、「~になります」 「~になる」という表現もよく耳にします。「~に成る」という変化を表すときに使われる言葉のため、使えるのは「A案からB案に変更になります」などです。

 

例として、

× こちらがご注文のお品になり ます  〇こちらがご注文のお品です

× こちらが見積書になります  〇こちらが見積書でございます

× こちら、A定食になります 〇 こちら、A定食でございます

 

細かい言葉遣いを気にしだすと、もう何も話せなくなりそうですが、日頃から気をつけていると、少しずつでも改善される形になります・・・

 

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』をもとに、インスタグラム「ビジネスマナーミニ講座」をお伝えしています。毎週火曜日に更新します。フォローしていただければ嬉しいです。

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