「辛い」を何と読む?

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先日、仕事で遠出した際、人気のインド料理店に立ち寄りました。久しぶりに、ナンで食べるカレーに舌鼓。

 

「からいけど、おいしい~」と心のなかでつぶやきながら、一人ランチを楽しみました。

 

隣のテーブルには、二人の若いビジネスマンが座りました。聞き耳を立てていたわけではありませんが、聞こえてきたのです。

男性A「ナンもうまいっすね」

男性B「スーパーホットにしたら、激辛だわ。つらっ」

男性A「『からい』と『つらい』って漢字、似てますよね」

男性B「確かに」

田巻の心の声「いや、似てるんじゃなくて、一緒だし・・・」

 

 

「からい」も「つらい」も漢字は「辛い」ですね。文字にしたときは、その内容から、どう読むかを判断するしかありませんが、新聞などでは、原則、「つらい」は、平仮名にして書き分けます。

 

 

国が定めた「漢字使用の目安」である常用漢字表では、「辛い」の訓読みは「からい」しかないためです。

 

それにしても、なぜ「からい」も「つらい」も同じ漢字なのでしょう。

 

日本には、中国から漢字が伝わるまで文字がなかったわけですが、漢字は中国語を書き表すために考えられたものなので、当然、中国語の音しか存在しません。

 

 

その発音を日本人が耳コピした結果の読み方が、現在の「音読み」。そして使いやすくするために、中国人の使い方を真似て日本語の意味を持たせ、つまり、日本語訳をしたわけですね。これが現在の訓読みと呼ばれる読み方です。

 

 

日本語訳をした結果、複数の意味を持つ漢字が生まれたようです。英単語でも、複数の訳がありますよね。例えば、「辛い(からい)」を表すhotは、「熱い」という他の意味をもっています。

 

 

そんな理由から訓読みは複数ある場合が多いのですね。「つらい」「からい」はそのような訓読み(日本語訳)のうちの一つです。しかし、なぜ同じ漢字なのでしょう。

 

 

「辛」という漢字を「つらい」と「からい」の両方で中国人が使っていたのは何故なのか、ということです。

 

 

「辛」という漢字の成り立ちに秘密がありました。「辛」は象形文字の一つです。入れ墨を入れるときに使用する針を象った(かたどった)文字でした。上の「立」が持ち手、下の「十」の縦に伸びている最後の一画が針です。スッとはらって書くと・・・・・・たしかに痛そうです。

 

入れ墨は、針や刃物で皮膚に傷をつけて、そこに染料をすりこんで色をつける身体に直接する装飾のことですが・・・ここでいう入れ墨は「桜吹雪」や「龍」だとか「おしゃれなタトゥー」のことではなく、罪人に刑罰の意味で入れたもの。

 

 

日本でも、江戸時代には罪人の腕に刑罰として入れ墨をしていたそうですね。その「刑罰」の意味から、「つらい」、さらに「からい」まで意味が発展したようです。

しかし、なぜ、からい?

 

 

「からい」というのは、実は味覚ではありません。「甘味・酸味・苦味・塩味・旨味」と言いますが、「辛味」は入っていません。「辛味」は味覚ではないのです。

 

「辛味」とは「痛み」のこと。ワサビで鼻がツンとしたり、唐辛子で口の中がヒリヒリしたりしますが、「辛味」は神経刺激で、味覚ではないのです。

 

あまりにも痛いと「辛い(つらい)」ですよね。これが、「刑罰(針や刃物で刺される)」が、「痛い」、「つらい」、「からい」と発展した理由のようです。

 

 

カレーやさんで出会ったビジネスマンに、「からい」「つらい」の漢字は一緒だよ、と言いたかった・・・

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