「女王」を何と読む?

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英国のエリザベス女王死去のニュースは、英国のみならず、世界中が悲しみに包まれました。

かつてイギリスを旅した際、国民から愛される人物であると共に、開かれた王室であることを感じたものです。ロンドン五輪開会式で見せたスパイ映画「007」の俳優との共演や、人気キャラクター「くまのパディントン」とのコミカルな掛け合いを拝見し、こんなおちゃめなユーモアにあふれる、失礼ながら「お婆ちゃん」になりたい、と思ったものです。

ところで、連日、日本でも多くのメディアが取り上げているこのニュースですが、「女王」という文字を、何と読みますか?「女王」という漢字に読み仮名を書いてみてください。

えっ?そんなの「じょおう」に決まっているじゃない、という人、または、「じょうおう」以外何と読むの?という人に分かれるかもしれません。

「女」を「じょ」と読むか、「じょう」と読むかということです。細かいのですが、発音にすると、「ジョオー」か、それとも「ジョーオー」かの違いです。

というのは、連日のテレビ報道を耳にすると、アナウンサー、記者、コメンテーターや芸能人と立場は違いますが、どちらも、います。私のまわりのマスコミ仕事関係者や友人に聞くと、「ジョオー」6割「ジョーオー4割」という感じです。

結論は、アナウンサーの立場でいうと、

「ジョオー」が正しく、「ジョーオー」は間違いです。『アナウンス辞典』には読み方は「ジョオー」しかなく、『NHKことばのハンドブック』には、わざわざ「〇ジョオー ×ジョーオー」と、「ジョーオー」が間違いであることを書いています。

NHK放送文化研究所によると、漢字にはない長音を付加する例として、

「夫+婦=夫婦」(フーフ)「詩+歌=詩歌」(シーカ)「女+房=女房」(ニョーボー)「披+露=披露」(ヒロー)をあげています。それぞれを漢字のまま読んだとしたら、「フフ」「シカ」「ニョボー」「ヒロ」となるはずですが、元の漢字にはない音をのばして発音する、長音(―)が付け加えられて、放送でも長音で読むようになっています。

であれば、女王を「ジョーオー」と読むのもOKと言いたいところですが、「フーフ、ニョーボー」といった読み方が江戸時代以前からなされてきたことに対し、「女王」を「じょうおう」と読む例は比較的最近に発生したと思われるため、伝統的な読み方である「じょおう」を採用している」ということです。

以上の説明は2002年に解説されていますが、それから20年たっても、アナウンス的には、「ジョオー」です。しかし、広辞苑はじめ辞典には、「じょうおう」→「じょおう」の解説を見るように指示が出ています。

ある学習塾のサイトには、

「 女王を『じょうおう』と読むのは本来の読み方ではなく、この『じょうおう』は”慣用読み”と呼ばれる読み方になります。慣用読みというのは、誤った読み方の人が増えて広く定着したことで、その誤った読み方についても間違いではないとされた読みのことです。」(ホクト進学塾サイトより)と解説しています。

ウィキペディアにも、「『女王』は、『じょおう』のほか、語呂の都合により『じょうおう』と長音化して読まれることも多い。と書かれています。

言葉は変化していくものなので、あと数十年もすると、アクセント辞典にも、「ジョーオー(許容)」や2通りの読み方がのることになるのでしょうか。

私から質問された人は、思い込みもあり、考えたこともなかったという人が多いのですが、今まで無意識に通り過ぎていたものを少し立ち止まって思い返してみると、当り前だと思っていたことが実はそうではなかったりするものです。私も思い込みが多いので、日々、疑問を持つことにしています。

さて、エリザベスジョオーが大役に幕を下ろした日。バッキンガム宮殿の上空には虹がかかったと報道されました。それはもちろん、偶然の出来事ではあったにしても、虹の架け橋を渡って空に召されたように意味づけてしまいたくなる大きな存在でした。

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