いっちょうら

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卒入学シーズンです。特に高校卒業に伴い、専門学校、大学進学や就職で、入学式用、入社式用に初めてのスーツを作る人も多いでしょう。

 

高校を卒業して新たな世界に飛び込むための、いわゆる「いっちょうら」です。漢字では「一張羅」、「一丁羅」や「一帳羅」と異なる表記をするケースもありますが、いずれにしても、最近ではあまり使われなくなってきました。

 

テレビの情報番組で、若い女性タレントとベテラン俳優が会話するシーン。ベテラン俳優の「いっちょうら」という表現が、女性タレントにまったく通じませんでした。

 

「一張羅」の意味は二つあり、一つは「持っている服の中で最も良い(高価な)服」。ここぞという時に着る、とびきり良い服やとっておきの服と言ってもいいでしょう。

 

二つ目は、「他には服を持っておらず、唯一の服」という意味です。現在では、衣服を1着しか持っていないというケースはあまりないため、一つ目の意味で使われるのがほとんどです。

 

また、衣服自体は複数持っているものの、唯一持っているスーツやドレスなどのことを一張羅と呼ぶこともあります。

 

このように意味は服に関することですが、その語源は諸説あります。

 

まず、「一挺蝋(いっちょうろう)」という言葉がもとになっているという説です。「一挺」とは「一つ」、「蝋」とは「蝋燭(ろうそく)」のことです。つまり、1本のろうそくのことで、「灯し替えのきかない、たった1本のろうそく」を表します。

 

現在では、さまざまなシーンで使われているろうそくですが、戦国時代頃までは非常に貴重で高価なものでした。また、当時は現在のように電気もないため、夜の暗闇を照らすものとして、現在よりも高い価値を持つものでもありました。そのような背景もあり、夜にやってきた来客をもてなすためにろうそくを買ったものの高価なので1本しか買えず、それが燃え尽きてみじめな思いをするといった様子を表す際に「一挺蝋」という言葉が使われたそうです。

その後「一挺蝋 いっちょうろう」がなまっていき、「一張羅 いっちょうら」になったとされています。意味も転じて、たった1着しかない衣服、とても高価で貴重な衣服といった意味で使われるようになったといわれています。現在でも、一部地域では一張羅のことを「一挺蝋」、「一挺蝋燭」と表現することがあるようです。

 

ほかには、「一枚」を意味する「一張」と、「薄い絹」を意味する「羅」を語源とする説。「たった1枚の薄い絹」を表すため、それだけ貴重でかけがえのないものという意味合いにもとれます。

 

「一張羅」は、現代ではあまり使われなくなった表現ですが、田巻はこの言葉遣いが生きる場面で使いたいと思っています。そして、場面によって言葉遣いを使い分けることも心がけています。

 

「持っている服の中で、最も良いもの」という「一張羅」と似た意味の言葉には、「晴れ着」や「正装」「盛装」、最近では「勝負服」などもそれにあたるでしょうか。田巻個人としては、「余所行き(よそゆき)」も使いこなしたい言葉の一つです。晴れ着ほど飾りたてた服ではありませんが、他人の家を訪問する時に着る、きちんとした服のことをさします。

 

さあ、春です。皆さんは一張羅を着てお出かけする機会はありますか。

 

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