ほぼ?ほぼほぼ?

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2018年7月6日配信分のメルマガの内容です。

 

先日、機種変更して5か月しかたっていないスマホが・・・壊れました。充電器のケーブルの差し込み口がダメになり、ついには電源も入らない状態に。結局、同じ機種の「ほぼ」新しいものに変えることになりましたが、マニュアル通りに対応するお姉さんを前に、行き場のない怒りにグッとブレーキをかけました。今やスマホなしでは「ほぼ」?生きられない現代人田巻です。

 

さて、そんな携帯電話会社のCMは、今や各社注目の的。人気のキャラクターも誕生し、イメージ合戦です。

 

ソフトバンクのCMでお馴染の白戸家。お父さん犬はすっかり有名だワン!

現在放映中のものは、「ほぼ」という言葉が強調されるものです。

 

第1弾は、タクシー運転手に扮したベテラン俳優の松重豊さんが白戸家の皆さんを「ほぼ」渋谷まで乗せていました。第2弾は、「ほぼ」同じ顔?のお笑い芸人のザキヤマさんとバービーさんが共演。このような会話が繰り広げられます。

 

「あっ、どっちが似会います?」

「どちらもお似合いですね。ほぼ」

「ほぼ?」

「これ、サイズ合っているかしら?」

「ほぼ同じ顔だ!」

「ほぼジャストサイズですねー!」

「そちら、最後の1点なんですよー。ほぼ」

「また、ほぼ?」

「こちら、今季流行ってるんですよ~ほぼ」

「またほぼか!」

「流行ってるの?流行ってないの?どっち?」

「ほぼ、ほぼほぼなんですよぉ~」

「ほぼほぼ!」

「ほぼほぼ?」

「ほぼデータ使い放題。ソフトバンク」

「ほぼ、ありがとうございましたー!」

「ほぼー!」      以上

 

 

「ほぼ?ほぼほぼ?」うーーーーーーー。ワン!何が言いたいのか「ほぼ」わからなくなった田巻です。

そもそも「ほぼ」とは?デジタル大辞林によると、全部あるいは完全にではないが、それに近い状態であるさま。だいたい。おおよそ。

 

さて問題は、「ほぼほぼ」です。皆さんは、普段使われますか?

 

田巻は、使いません。耳にすると、モヤッと・・・イラッと(最近イライラしがち)・・・使い方もよくわからない程です。しかし、国語辞典にのっている言葉が日本語として認められているとするならば、ごく最近認められた新しい言葉と言えるでしょう。イラッとしますが。

 

認めるもなにも、「三省堂 辞書を編む人が選ぶ 今年の新語2016」で大賞をとった言葉なのです。イラッ・・・大賞をとったとしても、イラッとするので今回少し調べてみました。

 

 

新語とは、その年を代表する言葉で、今後の辞書に掲載されてもおかしくない旨の意味を持っています。2016年は、その他候補になった、ゲスい、マイナンバーなどをおさえて「ほぼほぼ」が大賞に輝いたのです。

 

ちなみに、今年発売された広辞苑の第7版で、「ほぼほぼ」は落選しています。ほっ。定着した言葉だけを選ぶ広辞苑で見送られたということは、まだ定着まではしていない目安になりますね。ちなみに、「イラッと」はこの第7版で新たに収録された現代語の1つです。

 

ざて、「ほぼ」の意味を把握している方は、「ほぼほぼ」の意味自体はある程度想像できると思います。三省堂国語辞典では、ほぼを繰り返して、気持ちを強めた言い方。完全に近い「ほぼ」を2回言うことで、「ほぼ」より、さらに完全に近い状態ということになります。

 

数値化するのも個人の感覚があるので難しいものですが、「ほぼ」が90%だとしたら、「ほぼほぼ」は95%前後?という感じでしょうか。これまたファジーです(笑)(ファジーって懐かしい・・・)

 

しかし、厄介なことに、「ほぼ」という断定的なイメージを曖昧にするために使っている人もいるようです。この場合は、「ほぼ」が90%に対し、「ほぼほぼ」は50%~90%を意味するとか。人によってブレがあるため、誤解を与える言葉になりますね。そのあたりは、「忖度」していただくしかありません。

 

 

ところで、いつ頃から使われるようになったのでしょう。今年の新語2016の記述によると、1990年頃から使用例が増え、2010年代に顕著になるとあります。

 

ある調査によると、「ほぼ」を使用する年代は10代から20代の若者が中心。30代から40代が使用する場面は減り、50代以降はそもそも日本語として認めていない人が多く存在するとか。

 

気持ちは若いと思っていましたが、田巻もやはり、年代別調査の結果に当てはまるのですね。だから、イラッとしたのか・・・納得。

 

マイナビ学生の窓口が、2017年9月に大学生の男女405人を対象に行った調査によると「ほぼほぼ」いう言葉を、日常的に使っていますか?という問いにはい 224人(55.3%) いいえ 181人(44.7%)

 

やはり、若い世代には日常的に使うと答えた人は半数以上もいました。使う理由や、言葉を実際に使うシーンについて、・言葉に自信がないとき使う。・ほぼ、という言葉だとなんか堅苦しいし、だいたいだと雑っぽく聞こえるから。との回答も。

 

身近な10代、中2反抗期真っ只中息子にも聞いてみると、「使う。『ほぼ』も『ほぼほぼ』も一緒の意味。『ほぼほぼ』の方がリズムがいい。詩でもリズムが大事でしょ」

 

うーーーーーーーー。ワン!ワン!ワン!言葉そのものより、チャラい若者が使うからイラッとするのかもしれないワン!

 

 

最近の若者言葉と断言したい気もしますが、40代、50代の芸能人がテレビで使う様子も見たことがありますし、これも一概には言えません。

 

いずれにしても、誤解を招いたり、年代によって認めたがらない人もいることからビジネスの場で使うのはやめましょう。どうしても使いたくなったら、「ほぼ」の一言で十分です。

 

話を元に戻しまして・・・結局、ソフトバンクの「ほぼ」CMは、「ウルトラギガモンスター」というサービスの宣伝です。月間50GBという大容量のデータ通信プランで、データ容量を「ほぼ」気にしないで使えるというサービスのようです。

 

ちなみに、利用者を対象に行ったアンケートでは、88%の人が「データを気にせずに使用できた。」と回答したそうです。この数値だと、確かに「ほぼ」ですね。

 

ちなみに、私のスマホはソフトバンクさんではありません。「ほぼほぼ」を指摘しておきながら、持って行き場のない怒りを他社の宣伝をして「ほぼほぼ」?いえ、「ほぼ」晴らした「ほぼほぼ」嫌なヤツですな。

 

そろそろイラッとしてきた頃だと思いますので、今週はこのあたりで。最後までお付き合いいただき「ほぼ」ありがとうございました~。

 

田巻 華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナー 「1ミリでも前へ!一歩踏み出す勇気とやる気をプレゼント!」をコンセプトに、生涯アナウンサー&元秘書 田巻華月がおおくりしています。

 

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