「お返事」VS「ご返事」

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ビジネスマナー本の刊行まで、あと4か月程となりました。この一冊が手元にあると、「安心」して仕事に取り組んでいただけるように編集者と二人三脚で進めています。

 

今回の本の特徴は、秘書として現場で培ったマナーの知識の豊富さ。講演や研修で聞こえてくる現場の生の声を随所に紹介。そしてなんといっても、現役のアナウンサーとして「言葉遣い」を類書よりも多く扱っていることです。

 

このなかで、おそらく多くの人が迷うであろう「お」と「ご」の付け方を書いています。

 

例えば、「お返事」と「ご返事」はどちらが正しい表現でしょう?または、使い分けていらっしゃいますか?明確な「お」と「ご」の付け方を説明できますか?なんとなく使っている人も多いかもしれません。

 

結論は、「お返事」と「ご返事」は、どちらも正しい言い方です。

 

「お」あるいは、「ご」をつけて敬語にする場合の使い分けは、

和語(大和言葉・訓読みの言葉)には、「お」

漢語(音読みの言葉)には、「ご」が原則です。

 

 

和語はもともと古代日本で使われていた「口語」で、話し言葉に近いものです。一方、漢語は中国で使われていて「文字」として入ってきた言葉です。

 

例えば、訓読みの「名前」は、「お名前」ですが、同じ意味でも音読みの「氏名」は、「ご氏名」。

訓読みの「所」に「お」と付けた「お所」に対して、音読みの「住所」は「ご住所」などです。

 

しかし、音読みの漢語には例外も多く、「お食事」「お料理」「お時間」「お電話」など「お」が付くものもあります。私たちの生活に密着したものがほとんどで、「返事」もその一つです。

 

「返事」は、「かえりごと」という大和言葉に、「返事」という漢字をあてて、そのあとに、「へんじ」という音読みの漢語が出てきたものです。

 

 

そのため、「大和言葉」としてとらえた場合の「お返事」と、漢語としての「ご返事」が両方使われているのです。

 

 

話し言葉として「返事」を使うときは、柔らかい印象の「お返事」。文章や、かしこまった場面では「ご返事」と使い分けられます。

 

NHKが2011年行ったアンケートでは、「『ご返事』とは言わず『お返事』と言う」という回答が、全体の63%で、若い人になるほど多く、特に女性が多く使う傾向が見られました。

 

 

言葉は生き物なので、漢語のなかでなじんできた言葉は、「ご~」から「お~」へ変化していくと言えそうですが、アンケートから10年近くたった現在は、より進んでいるかもしれません。

 

いずれにしても、その違いを知り、使い分けていきたいものです。

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