はしょる

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大学の後期授業が始まりました。二つの大学で、「ビジネスマナー」と「日本語表現法」の授業を担当しています。

 

毎授業約200人の感想に目を通し、それを授業に反映しています。できるだけ多くの感想を取り上げ、簡潔に伝えるために、“はしょって”紹介しています。

 

「はしょる」は、「ある部分を省いて短く縮めること」です。話をわかりやすくするために一部を省くことで、よく聞く表現でしょう。普段使っておきながら、ふと・・・はしょる・・・はしょ?る?・・・は?しょる?・・・語源を想像してみました。

 

短くするという意味から想像できるのは、はしをおる ➡ はしおる ➡ はしょる ではないか、それが田巻の想像でした。漢字で書くと、「端を折る」から変化したと思われます。

 

答えを調べてみると・・・

なんと、見事正解!私ってさすが!なんて思ったのも束の間、衝撃の事実を知ることになります。

 

まず、「はしょる」を辞典で引いてみると、漢字が出てきます。

【端折る(はしょ・る)】

端折ると書いて、「はしおる」ではなく、音変化で「はしょる」と読むのです。

さらに、その意味には、

  1. 着物の裾(すそ)を折り上げて帯に挟む。「裾を―・る」
  2. ある部分を省いて短く縮める。省略する。「細部の説明を―・る」

 

えっ?はっ?あ~。なぜ気がつかなかったのか、バカバカバカ・・・と独り言を言ってしまいました。

 

その語源は、着物にありました。「着物の裾を折り上げて帯に挟む」から「着物の裾を引きずらない長さにたくし上げて止める=おはしょり」となり、物事を省略したり簡潔にすることを「端折る」というようになったのです。

 

そこでまた、田巻、ショックを受けます。着物が趣味の田巻ですが、このたくし上げて止めるところを「おはしおり」と、思い込んでいたのです。

 

着付けの先生が言う言葉を耳で聞いただけで、そう思い込み、現に、そう言っている人も多くいますし、「おはしより」と思っている人もいるようです。着物用語にも、「おはしおり」と書いてあるものもありました。

 

しかし、正式な読み方、呼び方は「おはしょり」だったことに、今回、衝撃を受けてしまい、「今まで何をしていたんだ~!!!」とショックが隠し切れません。

 

時代劇などで、足さばきがいいように裾の端を折り上げて帯に挟んで働く女性の姿を見ることがあると思いますが、あれがそもそもの「端折る」という状態です。

高貴な人の着物や袴は裾を引きずるほど長くつくられたことに由来しますが、そんな着物では日常生活に不都合があります。そこで庶民は身長に合わせた引きずらない着物を着ましたが、女性は敢えて長くつくり、ウエストのあたりでたくし上げて帯紐で縛って止める仕様が一般化しました。これが、帯の下に7~8cm出る「おはしょり」です。

この余分な長さがあるために、ある程度までなら体型の違う人でも同じ着物を着ることができたり、傷みやすい裾を数センチ切って仕立て直したりなど、日本人は昔からエコな生活をしていたというわけです。

 

ちなみに、男性用は着用時にくるぶし程度の長さになる対丈(ついたけ)の着物を着ます。

 

さて、「おはしおり」「おはしより」と、一語一語はっきり発音している人も多いのですが、文字にすると「おはしょり」と「よ」は小さい文字になるという、“端折る”とそういう結論です。

 

2024年5月、拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』は5刷となりました。心から御礼を申し上げます。2025年1月には、改訂版が刊行予定です。ただ今、苦しみながら執筆中!

 

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