箸渡しは、橋渡し

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食事中、食べ物を誰かに渡そうとする場面。箸から皿ではなく、箸から箸へ渡そうとして叱られたことはありませんか。

 

 

幼い頃、「あーんして」と言われ、箸でつまんだおかずを目の前にして自分の箸でそのおかずを取ろうとしたことがあります。その行為を叱られたことは覚えていますが、なぜダメなのか、幼い私には理解できないことでした。

それから数年が経ち、身内の不幸で葬儀に参列した際、火葬後の収骨の際に行う儀式「箸渡し」を目の当たりにし、納得しました。

 

 

「箸渡し」は言葉のとおり、箸を使いお骨を骨壺へ入れていく儀式です。地域や宗派によって違いもあるようですが、基本的には二人一組で行ない、一人が箸でお骨をつかみ、もう一人もそのお骨を箸で支えるように骨壺に収める、または同時にお骨をつかみ骨壺に収めます。あるいは、一人がお骨をつかみ、もう一人が箸でつかんで受け取り骨壺へ収めます。

 

 

この箸渡しを強く連想させることから、「箸から箸へ渡す」行為は、食事ではタブーとされているのですね。

 

 

仏教では、この世とあの世の境には三途の川が流れており、亡くなった人は三途の川を渡って極楽浄土へと向かうとされているため、無事に川を渡れるよう「橋渡し」が出来るようにと願ったそうです。

 

箸渡しは日本独特の風習で、「箸」を「橋」にかけ、「故人があの世で渡る三途の川に、この世から橋を渡してあげる」という意味を持ちます。つまり、供養のための儀式の一つです。また、遺族が共同作業として箸渡しをすることによって、悲しみを分け合うという意味も込められているそうです。

 

さて、先日、祖母が102歳で天寿を全うしました。90歳で新潟に来て半年程一緒に暮らし、笹団子を作ったり、観光したり。新潟の皆さんには大変お世話になりました。この場を借りて感謝申し上げます。

 

自分の歯が20本以上あり、100歳のときは地元鹿児島のテレビでも特集されました。急遽鹿児島に帰省し、天国へと見送りました。

 

18歳になる息子は初めて身内の葬儀に参列しましたが、箸渡しも経験しました。鹿兒島の葬儀場では、故人に近い3人が並び、一人がお骨をつかみ、もう一人へ。さらにもう一人へとお骨を渡して骨壺へ収めました。息子はその一人として箸渡しをし、何かを感じたようです。

 

数日後、息子の元にネットで購入した本が届きました。「人間とは何か」「生きる意味」というタイトルの2冊の本。大切な人の死に向き合い、何かを学ぼうとしているのかもしれません。

 

 

息子に、最期の姿で人の死について教えてくれたように思います。

 

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