花火大会は、なぜ夏開催が多いの?

田巻華月メルマガ「『人間力』に磨きをかける!」メールセミナーの内容をブログでは1週間遅れで簡潔にお伝えしています。2018年8月2日配信分のメルマガの内容です。

新潟県で、毎年8月1・2・3日のイベントといえば長岡まつり。そして2日3日に開催される長岡花火は、日本三大花火大会の1つと称されています。長岡市は新潟県の中越地方、中央部にあり、県内はもちろん、関東はじめ全国各地から観覧者が訪れます。前年の人手は2日間で約103万人って、どんだけ~。

新潟に来て8年が経ちましたが、実は昨夜初めて、その大輪の花を目に焼き付けました。これまでなかなかスケジュールが合わず、ニュースなどで映像を楽しむだけでしたが、やはり、やはり、やはり、現場で実際に目にすることの大切さを実感。

 

 

花火を観て涙したのは・・・田巻、初めてです。

 

ところで、夏の風物詩である花火ですが、なぜ、花火大会は夏の開催が多いのでしょう?しかも今年は異常な猛暑。なかには、少し涼しくなった時期でもいいのではないか・・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

田巻は新潟に来るまで、花火大会がなぜ夏に開催されることが多いのか、恥ずかしながら、あまり深く考えたことがありませんでした。

 

 

しかし、長岡花火のニュースを読んだ際、自分がいかに無知であったか反省しました。今週は長岡花火をもとに、花火本来の意味も紐解いてみます。

 

 

長岡花火が土日開催ではなく、平日でも毎年8月1・2・3日と決まっているのは言い尽くしがたい悲しみと憤りの歴史ゆえです。

 

 

今から73年前の昭和20年8月1日。その夜、闇の空におびただしい数の黒い影。B29大型爆撃機の来襲でした。旧市街地の8割が焼け野原と変貌し、燃え盛る炎の中に1,468名の尊い命が失われました。

 

悪夢のような惨状の中にあっても、人々は復興に立ち上がり、空襲から1年後の昭和21年8月1日に、長岡まつりの前身である長岡復興祭を開催。翌年の昭和22年に花火大会が復活したそうです。また、平成16年、長岡は中越地震に襲われました。平原綾香さんの「Jupiter」にのせて河川敷いっぱいに花開くのが「復興祈願花火フェニックス」です。

その歴史を振り返ると、先人たちがつないできた「慰霊」「復興」「平和への祈り」の想いが息づいています。

 

 

ところで、先日、台風の影響で1日順延された隅田川花火大会。その名称は昭和53年からと意外に新しく、その前身は「両国の川開き」でした。歴史的記録に残るものは両国の花火が最古となっています。江戸時代の享保17年(1732)の大飢饉で多くの餓死者が出て、更に疫病が流行し国勢に多大な被害と影響が出ました。

 

 

8代将軍 徳川吉宗は、翌18年(1733)に犠牲となった人々の慰霊と悪霊退散を祈って、隅田川で水神祭を行い、花火を打ち上げたそうです。それが旧歴で5月28日だったことから、花火の日は、5月28日となりました。現在の暦では、7月11日頃ですね。

 

これ依頼、川開きの日に花火を打ち上げるのが定番となり、全国で夏の花火大会が定着したようです。

 

 

隅田川の花火は、鎮魂花火と言えますが、まもなく迎えるお盆も「火」と関係がありますね。お盆の、ご先祖様を迎え入れる「迎え火」と再び送り出す「送り火」の風習。京都の「大文字焼き」に代表される「五山の送り火」は有名です。

 

 

このように、お盆には「火」を使ってご先祖様の霊を慰め、「鎮魂花火」を打ち上げる風習もあったそうです。お盆の時期に、花火を打ち上げて霊を慰めていたのが、皆で楽しむイベントへと変化し、花火大会はお盆の時期を中心に夏の風物詩となりました。

 

 

そもそも、花火の誕生は6世紀頃の中国という説が一般的なようですが、それが13世紀頃にヨーロッパに伝わり、打ち上げ花火はヨーロッパの王侯貴族が好んだとか。

 

日本への本格的な花火の歴史は、なんと1543年の「鉄砲伝来」から。我が故郷、鹿児島県の島である種子島へ火縄銃が伝わった際、花火の原料となる火薬も伝来。更には、日本と交流のあったポルトガルや中国から花火製造の技術が伝わったそうです。

 

1613年に徳川家康が観た花火が日本最初の花火とする説や、1593年に伊達正宗が中国人花火師が作ったものを見物したという記録もあるようです。

 

いずれにしても、お盆の時期に行われる花火は、徳川家康も伊達正宗も、ご先祖様はじめ亡くなった方々も、その音に少し驚きながら楽しんでいるかもしれません。

 

 

さて、今夜も開催される長岡花火。今年は長岡開府400年の節目です。8月1日は長岡空襲の始まった時刻(午後10時30分)にあわせ、また、昨夜は花火大会冒頭に、「白一色の花火」が打ち上げられました。次の100年に向けて想いをつなぎ、今夜も「慰霊と平和への祈り」が捧げられます。

 

皆さんがこの夏観覧する花火には、どんな想いが込められていますか?

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