「ご存知」をご存じ?
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テレビの情報番組で、コメントに合わせて文字スーパーが出ていました。
「〇〇さんをご存知ですか」
「このことを知っていましたか?」という内容を相手に聞きたい場合、敬語表記としては、次の二つが考えられます。
このことを「ご存知」でしたか?
このことを「ご存じ」でしたか?
「存知」と書くべきか、「存じ」と書くべきかという問題です。
そもそも「ごぞんじ」とはどういう言葉かというと、「知る」「思う」などの謙譲語「存(ぞん)ずる」からできた名詞「存じ」に、「ご」が付いたものです。
「知っていらっしゃること」「承知していらっしゃること」といった意味で使われます。この「(ご)ぞんじ」は、鎌倉時代頃から使用例が見られそうです。
ところが、紛らわしいことに、それとは別に「存知」という語も存在しました。「ぞんち」あるいは「ぞんぢ」とも発音される語で、存在を知っていること、知って理解していることという意味や、心得て覚悟していることという意味で使われたのです。
国語辞典編集者の神永 暁氏によれば、『この「存知」を「存じ」の当て字と見る説もあるようですが、「存知して」のように「存知」をサ変動詞として用いた例もあり、動詞「存ずる」の名詞化「存じ」を、スルを伴ってサ変動詞化することは不自然であることから、「存知」と「存じ」とはもとは別語であったと考えられている』と述べています。
「存知」は本来、「ぞんち」と発音されていましたが、それが後に「ぞんぢ」と濁音となったことにより、「じ」と「ぢ」の発音の違いがなくなり、「ご承知」など類義語があることなどから、混同したと考えられているようです。
結論は、現段階では、ほとんどの国語辞典は「御存知」は当て字であるとし、新聞やNHKでも「ご存じ」と書くようにしているようです。
なぬ!?「ご存知」は当て字?メールで文字変換すると、最初に「ご存知」と出てくるじゃないか!!!と、怒りに震える方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
日常生活で「存ずる」という言葉を使う人はそうはいないと思いますが、ビジネスシーンでは、非常に多用する言葉です。
「思う」「知る」の謙譲語として、
思う・・・「イベント内容について、皆様のご意見を伺いたいと存じます」
知る(知っている)・・・「お名前は存じ上げております」
「存ずる」「存じない」など、「ぞん」の次から言葉が変化するので、「知」は使えないと説明できます。やはり、当て字を用いずに「ご存じ」が本来の使い方というわけです。
ということで、今週は「ご存知」と「ご存じ」についてでしたが、きょうの内容を、皆さんはご存じでしたか。
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