黄金週間

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先週ご報告した拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』5刷決定に、お祝いのメッセージをいただき、恐縮しています。

今年1月の4刷からたった3か月しか経っていませんが、存じ上げない先生方が、大学、専門学校、高校の教科書として採用してくださったのは本当にありがたいことです。心は黄金のように光り輝く気分？ゴールデンウィークだけに。

さて、ゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。有休をとって10連休になった方もいらっしゃるかもしれません。暦通りなら、きょうから後半のお休み、なかには、そんなの関係ねえという方もいらっしゃるでしょう。

大学の授業もニュースも普段通りにあるため、田巻も「そんなの関係ねえ」派の一人です。飛び石で休める日は、毎年のことながら大掃除。コタツをしまうのもゴールデンウィークの一大イベントです。さらに別の日は、庭の雑草を抜き、プランターに花を植えて、サウナに行って1日が終わりました。世の中がうかれるこの時期に仕事ばかりすると少々気も滅入るため、仕事以外の時間があるだけでも幸せな気分になる、安上がりな女です。

そんなこの時期を、気持ちの上で、黄金のように光り輝くような週？いわゆるゴールデンウィークと言った、わけではないようです。そもそもゴールデンウィークはどのような経緯で始まったのでしょうか。

1948年（昭和23年）に施行された「国民の祝日に関する法律」で、「天皇誕生」「憲法記念日」「こどもの日」を含む9日の祝日が定められました。そのなかで、4月29日から5月5日までの期間に休日・祝日が集中したことで、大型連休がスタートしました。

当時4月29日だった天皇誕生日は「みどりの日」になり、その後「昭和の日」へと呼び名が変更されています。「昭和の日」に変更されたことから、「みどりの日」が5月4日に移動になりました。

『GW』と略されて使われることもあり、かなりなじみのある言葉ですが、本来の意味と由来は、案外知らない人が多いかもしれません。

諸説あるようですが、有力とされているのが二つ。まずは、日本映画業界による造語という説です。1951年の5月上旬の連休に公開された『自由学校』という映画。この映画の珍しい点は、松竹と大映という当時の二大映画製作会社が、同じ題名で別の内容の映画を製作したことでした。

公開日も同じ今のゴールデンウィークの連休で、両作とも正月やお盆の時期よりもヒットしたそうです。より多くの人に映画を見てもらおうという目的で、この時期を「黄金週間」と名付け、後に、ゴールデンウィークに変更したと言われています。

また、もう一つは、ラジオの視聴率です。大型連休の期間が最もラジオの聴取率が高かったので、この期間が『ゴールデンタイム』と呼ばれ、その後「ゴールデンウィーク」と呼ばれるようになったという説です。やはり休日にゆっくりラジオを楽しんだ人が多かったのでしょうか。

実際に、テレビ業界では、人気番組が編成され、視聴率が高い時間帯のことを「ゴールデンタイム」と呼んでいます。夜の7時から夜10時までのことです。また、ゴールデンウィークを「大型連休」とも呼びますが、これは映画業界などが宣伝のためにつくった用語のため、NHKなどのテレビや新聞社などの一部メディアでは「大型連休」と呼ぶようにしています。また、祝日でも働く人が増えた社会背景への配慮とも言われます。

田巻が所属する新潟テレビ21はテレビ朝日系列局ですが、テレビ朝日系列では「ゴールデンウィーク」を使っています。

毎年のことながら、ニュースで、高速や新幹線のピークを伝えながら、「人が休みのときに働いて、働くときに休むっていいよね～」と記者と慰め合っています。

このたび、拙著『安心と自信を手に入れる！ビジネスマナー講座』の５刷が決定しました。