「グリーフ」って何ですか?

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「グリーフ」という言葉をご存知でしょうか?

 

実は田巻は最近、この言葉の意味を知りました。埼玉医大福祉会の医療型障害児入所施設「カルガモの家」の職員接遇研修を機に、「東アジアグリーフの集い」のお手伝いを頼まれました。

「『グリーフ』って何ですか?」きょうのタイトルは、このとき田巻が発した言葉です。「grief」は英語ですが、医療関連の言葉であるため聞き慣れない方も多いでしょう。意味は、深い悲しみ、悲嘆。それは、家族や身近な人を亡くした時の命の喪失に伴う深い悲しみのことです。また、悲嘆に暮れる人がその悲しみから立ち直れるように支援する取り組みをグリーフケアと言います。

1960年代にアメリカで始まったとされ、その後ヨーロッパへ。日本では2005年に起きた福知山線脱線事故を機に知られるようになり、東日本大震災以降、グリーフケアは注目されているそうです。

 

大切な家族や友人との死別は誰もが経験することですが、今回お手伝いをさせていただいた「東アジアグリーフの集い」は、重度の障害や難病で我が子を亡くしたご家族の皆さんでした。

その司会と朗読の依頼に、正直、躊躇しました。子どもを持つ親として、子供を亡くしたご家族の悲しみは計り知れず、現実を見たときに、会の進行や朗読が上手く出来る自信がなかったのです。また私自身も3度流産し、「普通に生まれてくることの難しさ」を身をもって経験しているため、その喪失感が再び襲ってくるかもしれないという不安もありました。しかし、会に携わる多くの医療関係者がボランティアとして活動していることや、実行委員長の熱意にうたれ、少しでもお役に立てればとボランティアとしてお手伝いをさせていただきました。

 

東アジアグリーフの集いは、第1回を2007年に韓国の釜山で開催。現在は毎年日本各地で開催され、第12回の今年は東京八王子に集いました。

 

各グループに分かれて気持ちを話す「わかちあいの集い」や講演などがあり、それぞれの話に聞き入りました。寄せられたメッセージを朗読もしましたが、お子さんを亡くしたママご本人が今の思いを言葉にしてくださいました。

・低体重で生まれ、入院を繰り返すたびに増えていく病名。「僕のお友達のことをよろしく」それが息子からの宿題なのです。

・今振り返って子供に教えられたこと、それは「生きることはどういうことか」さりげない日常の中に幸せがあることに気づきました。

・還暦を迎えた父からの遺言(当時はまだ研修医だった主治医へ)
25年前の出来事。生きていたらお遊戯の上手な幼稚園生、毎日部活に励む中学生、今では社会人・・・
娘の記憶を共有してくださった当時の研修医さんのお陰で、人生の歩みと共に娘を成長させることができました。「主人が娘と再び会えました」と妻から連絡が入ったら、今度は母親と2人で娘の成長を見守ってください。

亡くなった日のことを、ある母は「お空へ」、ある人は「旅立ちの日」、そして「天使誕生日」とも表現していました。

4年9か月のいのちを駆け抜けた、たくさんの試練を乗り越えて生き抜いてくれた、心に刺さる言葉ばかりです。妹を亡くした兄弟たちは、長男は理学療法士、次男は作業療法士の道に向かって勉強しているとの報告もありました。

 

 

また、養育里親を33年間続けていらっしゃる坂本洋子さんのお話にも心打たれました。お子さんがいなかった坂本さんは、最初は子育てをしてみたいという単純な動機から養育里親に登録したそうですが、その子供たちは様々な障害を持つ子供たち。33年間で出会った子供たちは18人。その中には残念ながら天国に旅立った子が2人。現在は重度から軽度の知的障害、発達障害の子供たち5人と暮らしているそうです。
(石原慎太郎氏が都知事時代に訪問され、本の出版をすすめられて「ぶどうの木」を出版 ドラマ化されました。)

 

障害があることで育児放棄をする親がいるのも現状です。心身共に健康である子を引き取るだけでも大変なことなのに・・・「私に何ができるのか」と日々考え、行動に起こしている人がいるのですね。

 

また、私と同じ鹿児島出身で作家の神渡良平氏の講演も。マザーテレサへの取材による著書や安岡正篤に関する著書などベストセラー作家です。

ご自身は脳梗塞で倒れ、半身不随から必死のリハビリで社会復帰を果たされた方。この会に行かなければお目にかかることは出来ませんでした。

涙なみだの会でしたが、決して暗く淀んだ空気ではなく、会場は光に溢れていました。天使たちがたくさん来ていたんでしょうね。

声をかけてもらえなければグリーフと言う言葉さえも知らないままでした。今週は、こんな活動があることを読者の皆様に知っていただきたいと思い、重いテーマでしたがご紹介いたしました。

泣いちゃいました?一緒に泣いてくださってありがとうごうございます。

 

最後に、この会の実行委員長は幼稚園から高校までの幼馴染であり同級生の女医。患者さんやそのご家族に向き合う同級生の姿は、友達として誇りでした。「華月ちゃん、一緒に泣いてくれてありがとう。」彼女は私にそう言いました。

 

私に何ができるのか・・・「お手伝いしてもいいですよ」ではなく、「私に何かお手伝いできることはありますか?」「ぜひお手伝いさせてください。」

 

そんな言葉を言える人間でありたいと思います。

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