上品、下品・・・中品?

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おばちゃんは怒っているのです。

 

我慢に我慢を重ねてきましたが、ここはひとつ、聞いていただけますか。

 

先日、東京出張の際、東京駅でお手洗いに行きました。多くの新幹線利用客がトイレ待ちの列をつくります。よくある女性用トイレの風景です。

ドアが開くたびに、列から一人ずつトイレに入っていきます。並んで順番を待つことは日本人の素晴らしい点ですが、入ったあとに残念な思いをすることが多いのです。

 

綺麗に着飾った美人さんが入った後に使用しましたが、えっ?は?トイレットペーパーの切れ端が長~く引き出され、床についているではありませんか。どうすればこんな切り方に?

ああ、あんなに美しい人・・・の心は、本当はそうでもないのね。そして、多くのバカな男が美しさに騙される・・・あっ、今のは独り言です。

 

他にも、トイレでは幾度も残念な思いをしています。先日は書店のトイレで、トイレットペーパーを「ガラガラガラ~!!!ガーラガラガラガラ~」

 

いや、何を拭こうとしているの?トイレットペーパーの半分なくなるよ、と言いたくなるくらい、ずっと引き出す音がしていました。「それって、トイレ詰まらせますよ~」と言いたくなりましたが、実際、トイレに大量のトイレットペーパーを入れて、わざと詰まらせる悪質ないやがらせ、ストレス発散事件も聞いたことがあります。

 

 

顔を見てやろうと待っていましたが、ずっとガラガラしています。当の本人も出て来づらいようで諦めましたが、あれはきっと・・・詰まります。

 

 

また、仕事場でも残念ながら同じようなことが起こります。出勤している人数が少ない日、限られた女性しかいないときに、女子はアイツか、あいつか、彼奴しかいないじゃないか~い!!!誰やねん!とつぶやきながら、掃除をしたり、最後まで使い終わって芯だけになったものを新しいものと取り換えたりします。

あっ、つい「アイツ」なんて、乱暴な言い方をしてしまいましたわ。

 

 

きっと、きっと、神様は見ている・・・いや、誰も見ていなくても、自分自身が見ている・・・と、念仏のようにつぶやき、田巻は日々小さな徳を積んでいます。

来た時よりも綺麗に、使う前よりも綺麗に、自分よりも後に使う人が嫌な思いをしないように、それはどんな場合もマナーの基本です。このイライラをどんな言葉で表せばいいのでしょう。

 

ふと思い浮かんだのは、「はしたない」。しかし、今年の7月に配信した354回目のメルマガで、「『はしたない』は、何がない?」と題して、電車で堂々と化粧する若い女性たちの話を書いたので、何か他にいい表現はないものか・・・

https://www.tamakikatsuki.com/hashitanai/

 

他にも類語はいろいろありますが、その生き方自体が「下品」といったところでしょうか。私たちは毎日の生活の中で、人の性質・態度や、物の善し悪しを表現するとき「品性・品格・品」という言葉を使います。「あの人は上品な人」や、「下品な言い方はやめなさい」「下品な色」など人や物にそなわる様子や風格を「上品・下品」という言葉を使って表すことが多いでしょう。

 

 

普段何気なく使っていることの多い「上品」「下品」という言葉ですが、改めてその意味や由来を問われると、なかなか答えにくいのではないでしょうか。そもそも「品」とは、なんのことを指しているのでしょう。

 

実はこれ、仏教から来ている言葉だったのです。死後に極楽浄土へいくときにかかわってくる「上品・下品」。仏教では、「上品(じょうぼん)」「下品(げぼん)」と読み、仏教の宗派の一つである浄土宗の教えの中の「九品(くほん)」から来た言葉でした。

人を、生前に積んだ功徳の違いに応じて九つに分けたものですが、生前の「品格」つまりその人の「人柄・性格・言葉遣いや行い」などは、亡くなった後の「往生」にかかわってくるのだと言います。

 

お寺にある阿弥陀如来像を見ると、必ず独特の手の組み方をしています。浄土宗の教えによると、人間が亡くなるときには極楽浄土から阿弥陀如来がやってきて、その人の品格による往生のしかたを9種類の「印(いん)」という手の組み方で示すのだそうです。

 

その九品とは、上から順に

・上品上生(じょうぼんじょうしょう)
・上品中生(じょうぼんちゅうしょう)
・上品下生(じょうぼんげしょう)
・中品上生(ちゅうぼんじょうしょう)
・中品中生(ちゅうぼんちゅうしょう)
・中品下生(ちゅうぼんげしょう)
・下品上生(げぼんじょうしょう)
・下品中生(げぼんちゅうしょう)
・下品下生(げぼんげしょう)

です。

それぞれの意味は割愛しますが、一番品がいいのが「上品上生」、中間が「中品中生」。一番悪いのが「下品下生」です。

 

上品上生(じょうぼんじょうしょう)は、三心に象徴される深く往生を願う心を持ち、大乗方等経典を読誦する人。

 

中品中生(ちゅうぼんちゅうしょう)一日二十四時間、八戒もしくは沙弥戒(十戒)もしくは具足戒を守り、規律正しい行動が出来る人。

下品下生(げぼんげしょう) 五逆・十悪、不善を行う人。

 

仏教を説かれたお釈迦様が人をこのように分けられたのは、より上を目指させるためだそうです。上品、下品、そしてなんと、中品もあったのですね。

 

 

このように、本来は全く違った意味を持っていた仏教用語の「上品・下品」が、やがて、現在私たちが使うような、人の性質・態度、物の善し悪しを表す言葉として定着してきたのです。

 

そういえば、占い師のゲッターズ飯田さんが、「お金持ちの反対は・・・下品」というような表現をしていたことを思い出しました。上品な人がお金持ちになれるのか、お金持ちになると上品になるのかわかりませんが、お金持ちになりたいという煩悩の塊の田巻は、まだまだ修業が足りません。

 

2024年5月、拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』は5刷となりました。心から御礼を申し上げます。2025年1月に刊行予定だった新刊は、1か月程早まり、2024年12月26日出版に決定しました。ただ今、ラストスパート苦しみながら執筆中!

 

拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』をもとに、インスタグラム「ビジネスマナーミニ講座」をお伝えしています。毎週火曜日に更新します。フォローしていただければ嬉しいです。

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