我慢・忍耐・辛抱
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勤労感謝の日を含む三連休はいかがお過ごしでしたか。田巻はニュース勤務をし、家にこもって仕事をする・・・特に我慢はしていませんが、世間が休日でも仕事のときが多いので、いたって通常の日々でした。
全国の観光地は、「我慢の三連休」と言われても、キャンセル料が高いので「GO TO トラベル」を利用して旅行に行った人で混雑したようですね。
ところで、今年は新型コロナウィルスという思いもよらぬ敵に、「我慢」を強いられた年でした。我慢とは、耐え忍ぶこと。辛抱すること。一般的に「こらえる」意味では、「我慢」も「辛抱」も、また「忍耐」という言葉も同じように使われます。
そもそも、「我慢」とは何ぞや・・・身近な仏教用語の意味を解説するサイト「禅の視点」によると、このような文章に目が留まりました。
『我慢はいけない。忍耐や辛抱は必要だけれども、我慢はいけない。仏教用語としての「我慢」だったら、そうなる』
なぬ?「我慢と忍耐と辛抱」。これら三つの言葉は、どれも同じようなもので、「怒りや悲しみを抑え、苦境や逆境にめげずにじっと耐える」という意味のはず。
しかし、そこにはこう書かれていました。『「我慢」という言葉の本当の意味を知ると、使用することがためらわれるようになる』。
我慢とはもともと「我に慢心を抱く」という言葉で、自分にうぬぼれて、驕り高ぶり、他を軽んじる。そこから転じて、我意を張ること、強情なことを我慢と呼ぶようになり、仏教では非常に戒められてきたことだというのです。
苦境に単に耐えているのなら、忍耐や辛抱と言えても、自分の我を引っ込めることができなくて我意を張り続け、そのわがままに耐え忍ぶことになった状態が我慢。
我慢が「自分こそが正しい、他人は間違い」と我を通そうとする心なら、確かに、使うのをためらってしまいます。
「慢」は古代インドのサンスクリット語のMana(マーナ)に由来し、仏教が教える煩悩の一つで、「慢心」の心理状態を仏教では七つに分け、七慢(しちまん)と言うそうです。お釈迦さまはこのように説いています。
1慢(まん)・・・自分より劣った者に対して、自分のほうが優っていると驕る心。
学校のテストで自分より点数の低い人をバカにするような見下す心。相手を踏みつける恐ろしい心だとお釈迦さまは教えています。
2過慢(かまん)・・・自分と同じ段階の者に対して、自分のほうが勝っていると威張る心。
例えば、テストの点数が同じでも、試験当日は体調不良だったから、本当は自分のほうがもっと上とうぬぼれる心。
3慢過慢(まんかまん)・・・自分より優れた者に対して、自分のほうが勝っていると驕る心。
テストで相手が100点で自分が90点でも、高い塾代を払って100点は当り前で、同じ条件なら自分のほうができると思ったり、勉強ができても人としての礼儀がなっていない、など理由をつけて、相手の上に立とうとする心。
4我慢(がまん)・・・自分の間違いに気づきながら、どこまでも我を押し通そうとする心。
我意に執着して驕る心から離れられない慢心。
5増上慢(ぞうじょうまん)・・・悟っていないのに悟ったと言い張るうぬぼれの心。自分は悟ったと錯覚し、他人を見下す心。
6卑慢(ひまん)・・・はるかに上をいく者に対して、自分は少ししか劣っていないと思い込む心。
深々と頭を下げながら、「こんなに頭の低い者はいないだろう」とニンマリする心。腰の低い人でも、うぬぼれ心から離れ切ることはできない。
7邪慢(じゃまん)・・・悪い行いをしても正しいことをしたと思い込み、徳がないのにもかかわらず徳を積んだと思う心。
現在は、自分を抑制する、耐え忍ぶといった、良い意味で使われる我慢ですが、この意味で使われるようになったのは、近世後期から。言葉の意味や由来を知ると、さまざまな背景を見ることができます。
冬でも、アイスクリームが食べたい!絶対食べたい!というわがままを耐え忍んでいる田巻です。しかし、我慢ができるかできないかは別問題。
またも仏教に触れて、いつか自分は出家でもするのではないかとふと思ったりする秋の夜長です。田巻の修業は続きます。
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~ あなたと月と華の道 ~ M*Fleur 代表 田巻 華月
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