帽子のマナーに脱帽
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モヤモヤしています。
授業中でも帽子を脱がない男子学生がいるのです。しかも一人ではなく、友達と二人で並んで帽子をかぶっているので目立ちます。3回目、そろそろ注意をしようかと思った日、今度は女性学生が、暑いのにもかかわらず、ニット帽をかぶり続けていました。
世の中で帽子を着用している人の中には、病気など事情がある方もいらっしゃいます。しかし、前期授業が始まった頃に帽子はかぶっていなかったので、そういうわけではないでしょう。
授業内では小さなことでも注意してきたため、やれやれ、また注意するのか・・・
男女ともに帽子のおしゃれが定着したとはいえ、室内では基本的に帽子をとることはまだまだ常識です。教室内で全員が帽子をかぶっていない日がきたら、誰だと特定されない状況下で注意しようと決めています。
多様化された現代では、女性だけではなく、男性にとっても帽子はおしゃれの一部になりました。さまざまなタイプの帽子をどんな場所でかぶり、また、どんな場合でとるのか、脱ぐタイミングなど、マナーを明確に定義づけるのは難しくなってきたように思います。
挨拶をするときは帽子をとることを教え込まれた世代はもちろんですが、野球部などが帽子をとって挨拶するなど、挨拶の場面では帽子をとる行為が身についている方も多いでしょう。
室内ではどうでしょう。レストランでもニットやキャップの帽子をかぶったまま食事をしている若者がいます。テレビでも、飲食店で帽子をかぶったまま食レポするタレント、講演会場や映画館でも帽子をかぶったまま座っている人もいます。
もちろん、昔と今は生活スタイルもかなり変わっていますが、室内では帽子を脱ぐというのは日本に限らず、どこの国でも守るべきエチケットでしょう。
女性の場合、「帽子は服装の一部とみなされるのでかぶったままでいい」と書いてあるマナー本やSNSもありますが、それはあくまでも、いわゆる貴婦人がおしゃれをして社交をするときの話であり、日本のような国で、しかも、普段着の場面では当てはまりません。
帽子はただかぶっていればいいというものではなく、マナーを守り、使いこなすしぐさを含めておしゃれといえるのではないでしょうか。
屋内では脱帽することが大原則。しかし、屋内であっても、タクシーや電車の中、多くの人が行き交う商業施設内、駅構内などでは帽子かぶったままで問題ないでしょう。会社、劇場の中や冠婚葬祭の場では、やはり帽子はとり、大学など学校であれば、廊下などは問題ありませんが、教室ではとるのがマナーでしょう。食事をするときも同様です。
帽子はコーディネートに一点投入するだけで華やかな印象になるだけでなく、日差しよけや防寒といった機能面でも大活躍する万能なファッションアイテムです。周りへの配慮を忘れずに思いやりの心を持ち、気持ちよく帽子のおしゃれを楽しみたいものです。
また、制服に伴う制帽の在り方にも変化が見られます。
全国の鉄道やバスの運転士の制帽について、制帽をかぶらない、または任意とする会社が増えています。脱帽により、頭部の通気性を高めて長時間の運転中の疲労を軽減し、熱中症などを予防するとともに、運転士がバス運行に集中できる環境を整え、一層の安全運転をはかることを目的としたものです。
ちなみに、運転士のサングラスの着用も認められてきました。直射日光や光の反射によるまぶしさを軽減し、運転士の視認性の向上や疲労軽減などを図るというものです。
以前のメルマガで、警察官が制帽をかぶっているときの敬礼の仕方について書いたことがありました。
敬礼するときに眉と目の間に指先を揃えるのは、諸説あるようですが、「中世の騎士が上官に対し、自分の顔を見せるために甲冑の目のところを持ち上げたのが始まり」や、「手を持っていくことで、上官の前で脱帽する形を示して恭順の意を表す」などです。
「脱帽」という言葉自体を辞典で引いてみると、
①敬意を表して、かぶっている帽子をぬぐこと。
②相手に敬意を示すこと。感服すること。
とあります。
「脱」は「外側を覆っているものを取り去る。ぬぐ。」「帽」は「頭にかぶる物。」帽子をとることに敬意が表されるのは、西洋で帽子を脱ぐことは、敬意を表す行為とされていることから。また、古代中国で、自分より才能のある人に被り物を渡して官位を譲るという故事からともいわれています。さらに、降参する意のことわざ「兜を脱ぐ」が変化した語という説もあるようです。
先日、信号のない路地を車で通った際、ランドセルを背負った小学生が道を渡りたそうにしていたので一旦停止しました。キャップをかぶっていたその小学生が、帽子をとって軽くお辞儀をして走り去っていきました。
おお!なんと気持ちのいい挨拶。大学生に見せてあげたい。
彼の帽子のマナーに脱帽です。
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