誕生日の不思議

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年に1度の記念日を今年も元気に迎えられたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。本日、田巻は一つ年を重ねました。

今朝、天国の父に手を合わせ、母に電話をして感謝を伝え、1日をスタートさせました。

 

「本日年を重ねた」と言いましたが、正確には誕生日の前日に一つ年をとります。この誕生日の不思議を皆さんはご存じでしょうか。

 

 

年を重ねるのは誕生日だと思っている方も多いと思いますが、人の年齢は誕生日に増えるわけではありません。年齢計算に関しては法律があって、誕生日の前日に一つ年をとることになっています。法律の名称は、「年齢計算ニ関スル法律」(明治35年12月2日施行)です。

全3項の極めて短い法律ですが

1.年齢ハ出生ノ日ヨリ之ヲ起算ス

2.民法第143条ノ規定ハ年齢ノ計算ニ之ヲ準用ス

3.明治6年第36号布告ハ之ヲ廃止ス

 

明治35年は1902年、120年以上前の古い法律です。これによると、第1条にあるように、誕生日を「1日目」として計算することになります。

 

ということは、日付が変わった瞬間の午前0時0分に生まれた子どもも、午後11時59分に生まれた子どもも、同じ日に生まれた以上、「出生後1日目」として、平等に年齢計算することになります。

 

そして、「1歳年をとる」というのは、「前回の誕生日から1年という期間が経過した(満了した)」と考えることができます。

 

例えば、4月1日に生まれた赤ちゃんは、4月1日を含めて年齢計算されるため、「1年間」の365日という期間の満了日は、暦上、次の誕生日の前日である3月31日ということになります。

 

学校における1学年は、「4月2日生まれから翌年の4月1日生まれ」になっているのは、これが理由です。

と偉そうに言ってしまいましたが、田巻がこの不思議の理由を知ったのは随分大人になってからで、息子を出産した38歳の頃です。

 

息子は9月が出産予定日だったので、特に大きな問題はありませんでしたが、予定日が3月30日の妊婦さんが、早く生まれるならいいけれど、1日遅れて31日に生まれるか、2日遅れて4月1日に生まれるかで、小学校入学時期が1年も違うと心配していたためです。

 

今となっては、早生まれは同級生より年をとるのが遅いのでいい、なんて声も聞きますが、子どもの頃の早生まれは、体力や学力に差を感じる親も多いものです。確かに4月生まれと翌年3月生まれの幼児期の1年近い差は大きいものです。

ところで、日本で最初に誕生日をお祝いしたのは織田信長だと言われています。安土桃山時代にヨーロッパの誕生日文化を知った信長は、ヨーロッパ文化に影響されて、自分の誕生日に庶民にプレゼントをしたとされています。

 

しかし当時の庶民は生年月日、日にちを覚えている人が少なく誕生日文化は浸透しませんでした。元々日本には誕生日を祝う文化はなく、なぜなら「数え年」といって、1月1日に皆1歳、年をとるとされていたからです。

例えば12月31日に生まれた赤ちゃんでも、生まれた時には1歳、そして年が明けたら2歳になるという数え方です。

 

それでも日本古来の、誕生日に近い文化はありました。それが「七五三」です。七五三は、3歳・5歳・7歳の11月15日の周辺の日に神社に行くという文化です。七五三の歴史も長く室町時代から現代まで続いています。

 

当時は現代のように医療の発達がしていなかったため、栄養不足の子どもや、乳幼児で亡くなってしまう子どもも多くいました。そこで当時の人は3歳・5歳・7歳までの成長を感謝と、これからの成長を願って神社にお参りに行っていたのが「七五三」です。その文化が現代にも引き継がれているのですね。

 

明治時代からは「数え年」から、現代の「満年齢」が導入されました。それが、明治35年の「年齢計算ニ関スル法律」です。明治政府は国民一人ひとり誕生日がやってくることを浸透させようとしましたが、この時点では浸透しなかったそうです。

 

そのため政府は改めて法律を制定しました。昭和25年(1950年)1月1日に「年齢のとなえ方に関する法律」が施行されました。現在の日本の誕生日文化ができたのは、それ以降のようです。

 

日本で誕生日文化か浸透したのが昭和25年以降と最近なのは驚きです。誕生日を誰かに祝ってもらえることはいくつになっても嬉しくありがたいものですが、年を重ねるにつれて、それは感謝に変わってくるのでしょう。信長が自分の誕生日に庶民にプレゼントをしたように。

 

法律上、きのう年を重ねた田巻は、本日、島根県の出雲大社におります。皆様への感謝の気持ちを込めて、良いご縁を結べるよう祈願いたしました。

 

 

2024年5月、拙著『安心と自信を手に入れる!ビジネスマナー講座』の5刷となりました。心から御礼を申し上げます。

 

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