暖かい涙?

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昨年末に公開され、現在も上映されている映画の話です。

 

二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所に抑留された実在の日本人捕虜を描いた内容です。

 

 

その映画をPRするテレビコマーシャルを、公開日前後はよく目にしました。ナレーションはこうです。「その希望の光が、日本中をあたたかい涙で包みます」。

 

この「あたたかい涙」に合わせて、画面には「あふれる暖かい涙」の文字が大きく映し出されます。目にした瞬間に違和感を覚えたのですが、皆さんはいかがでしょうか。

「暖かい」と「温かい」は、使い方が紛らわしい言葉と言われています。

 

辞典にはその違いとして、
暖〔寒の対語。主として気象・気温〕

暖かい気候、暖かいセーター、暖かい日の色、暖かい冬、暖かい室内

温〔一般用語。冷の対語〕

温かい食べ物、温かいもてなし、家庭の温かさ、体が温かい、人情の温かさ、懐が温かい

など説明されています。

新聞の校閲センターでも、「冷たい」の反対は「温かい」、「寒い」の反対で、気象・気温に関するものは「暖かい」と考えるとよいとしています。

 

「あたたかい涙」とは、心をあたたかくするような涙のことで、「心が冷たい」の反対だとするなら、 本来は「温かい涙」と表記するべきでしょう。

多くの関係者がいる映画の、しかも人気のある芸能人が主役を演じる映画で、多くの人の目にふれるテレビコマーシャル。誰一人として「漢字表記」を指摘しなかった、もしかしたら、意図的に「暖かい」としたのなら、肌に触れたときに、温度が高い?と言いたいのでしょうか。シベリアの極寒の地の映画だけに。真相はわかりません。

 

この映画以外でも、ネットの世界には、「暖かい涙」の表記も多く、一見、「温かい涙」と半々のような感じもします。

 

NHK放送文化研究所のサイトに助けを求めてみると、そこにも、「温・暖」の反対語がそれぞれ何であるかを考えてみるとヒントになると書いてありました。

 

以下、引用します。

「『温』の反対語は、『温水~冷水』や『保温~保冷』などから分かるように、『令』つまり『冷たい』です。いっぽう、『暖』の反対語は、『寒暖計』から分かるように、『寒』つまり『寒い』です。『冷たい料理』とは言えますが、『寒い料理』とは言えないでしょう。だから、この場合は『冷たい』の反対語を用いて『温かい料理』と表記するのです。

・(料理、ふろ、空気、歓迎、性格)が冷たい~温かい

・(部屋、朝、気候、北インド、懐)が、寒い~暖かい」

 

 

このようなことから、やはり「温かい涙」が妥当だとは思いますが、視覚に訴えるなら、「あふれる暖かい涙」を「溢れるあたたかい涙」とすればよかったのに・・・なんて、一人、つぶやいております。

 

「ひらがな」のほうが、やわらかく感じられ、また、漢字でどちらか迷う場合は・・・間違えるよりも・・・「ひらがな」です。

 

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